お金に関する正しい知識を持っていないと、大きく損するおそれがあります。
今回はお金に困っている時に陥りがちなカードローンの利用についてのお話です。
どうしてもお金に困ると「借りたい気持ち」が先行して冷静な判断ができなくなります。
追い詰められた状態でギリギリの判断を迫られると正しく物事を考えるのも難しいものです。
しかし、お金に困ってもカードローンには絶対に手を出してはいけません。
今回はカードローン利用によって発生する負の連鎖について掘り下げます。
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カードローンを使う人はお金を使い過ぎ

カードローンは「お金がない人」が利用するものです。
普通に働いているのにお金がない人は「単なる使い過ぎ」です。
生活費やローンの返済でお金が無くなってしまう人も「使い過ぎ」に該当します。
少し残酷ですが、医療費でお金がない人も「使い過ぎ」です。
大学の授業料でお金がない人も「使い過ぎ」です。
お金がないなら選択肢は限られています。
- 我慢する
- お金を稼ぐ
- 特別待遇を受ける
- ローンで補填する
わたしは「我慢する」を選んでいます。
絶対選んではいけないのは「ローンで補填する」という選択肢です。
お金の使い過ぎを改めることなく、その場しのぎで対応するなんてまったく賢くありません。
金融機関はそういった「賢くない消費者」から利息をむしり取っていきます。
収入が多い人なら大きな支払いが続いても大丈夫かもしれません。
しかし、収入が少ない人は無理のない生活スタイルにしないとすぐに苦しくなります。
現実から目を背けて理想の暮らしを追い求めると、確実にお金がなくなり破綻まっしぐらです。
雪だるま式に残高が膨らんでいく仕組み
カードローンは限度額の範囲内で繰り返し利用できるローンです。
毎月の返済金は必ず入金しないといけませんが、再度引き出して借りることができます。
返済途中でまったく引き出さずに毎月入金を続けていけば、確実に返済は終了します。
しかし、現実は甘くありません。
一般的にカードローンは家計収支が赤字の人が利用するものです。
一時的にカードローンを使って赤字を補填したところで、翌月以降も同じように赤字が続きます。
それどころか、新しく借りたカードローンの返済金も固定費として発生します。
返済金は必ず払わないといけないので、家計収支の赤字をさらに拡大させるのです。
誰でもわかる理屈ですよね。
しかし、お金に困っている人はまったく気が付かないのです。
返済金が増えてくると借金は一気に増える
借金が雪だるま式に増えていく要因は「返済金」です。
一時的な借り入れで劇的に家計収支が改善できればいいですが、ほぼ無理です。
むしろ家計収支が悪化する人がほとんどで、苦し紛れにカードローンの限度額を増やしたり新たなカードローンを作ったりします。
そんなことをすれば毎月の返済金はさらに増え、家計収支はどんどん苦しくなっていきます。
初めのうちは生活費などの補填に使うことが目的だった借金も、いつの間にか借金を返すための借金になっていきます。
返済日に間に合うように新たなカードローンを契約して返済金を確保するようになると、急速にローン契約数が増えていきます。
利用中のカードの限度額を増額することができなくなり、少額のカードしか契約できなくなるから起こるのです。
この状態まで来ると、破綻は目前。
雪だるま式に膨らんだ借金はほぼ最大化しています。
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リボ払いも借金だと認識しないと破滅する可能性大

最近は金融機関だけでなく、クレジットカードでの借り入れも増えています。
ショッピングでカードを利用する場合、分割払いやリボ払いにしている人は要注意です。
クレジットカードは広い意味で借金です。
カード会社が立替払いしたお金を返さなければならないのです。
最近は分割払いやリボ払いを利用する人も多くなっています。
とくにリボ払いは、カードを使いすぎた時でも翌月の支払いを抑えることができる便利なサービスですね。
しかし、冷静に考えれば「使いすぎている時点で問題」なのです。
自分の財力で対応できない買い物をしなければいいですよね。
「ボーナスで補填できるから大丈夫」とか、「カード払いはローンじゃないでしょ」とか言う人もいます。
すぐに返し切るだけの財力がある人が言っているのなら問題ありません。
しかし、常に分割払いやリボ払いの残高が無くならない人が言っているのなら大問題です。
自分自身の生活レベルは高すぎるということを自覚する必要があります。
理想を追いすぎていることを自覚する必要があります。
どうしても実力以上の豊かな暮らしを望むなら、お金を稼ぐか特別待遇を受けるかのいずれかを選択しなくてはなりません。
普通の人は特別待遇なんて受けられません。
したがって、お金を稼ぐしかありません。
分割払いやリボ払いでないと買えないものは、そもそも買えないものです。
この悲しい現実から目を背けていると、次第にローンは膨らみ生活を圧迫することになります。
そして、最悪の場合は雪だるま式に借金が増えていくことになるのです。
金利が高いカードローンはコスパ最悪
金利は借りる人の信用度に応じて決まります。
ちゃんと返してくれそうな人には低い金利で貸しますが、返してくれるかどうか怪しい人には高い金利で貸します。
通常の審査に通らない人は「信用度が低い人」です。
銀行や信販会社・消費者金融の目線では「信用度が低い人には高い金利で貸すのが当たり前」だということを十分理解しておきましょう。
金利による返済額の違い
金利が高くても少額の借入なら大した差が生まれないだろうと考える人も多くいます。
ちょっと計算すれば金利の違いが返済にどんな影響を与えるかを理解することができます。
ここからは、「A:30万円を借りて、年利10%で返済する場合」と「B:30万円を借りて、年利15%で返済する場合」で「返済年数と総支払額」がどれほど違うのか比較してみましょう。どちらも返済金は毎月5,000円とします。
返済年数
A.金利が10%の場合・・・約7年
B.金利が15%の場合・・・約9年4か月
総支払額
A.金利が10%の場合・・・約42万円
B.金利が15%の場合・・・約56万円
金利が高くなれば返済終了まで長い時間がかかり、それに応じて支払う利息も増加することがわかります。
30万円の借入でも金利が5%違えば支払う利息の差は14万円にもなります。
金利負担を度外視してカードローンを借りる行為が、いかに長期的に見て不利で無謀なことかが理解できると思います。
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カードローンを使う人は「金融機関の養分」
カードローンを利用する人は貧しい人です。
手元には貯金がなく、毎月赤字で支払いに追われている人が多数です。
支払いのためにカードローンでお金を借りる状態の人は自転車操業と言われます。
自転車操業になっている人はカードローンを常に利用可能額の上限まで利用していることが多く、まったくローンの残高が減りません。
高額な利息のみを支払っている状態です。
100万円を年利10%で借り続けてくれれば、毎月8,000円程度の利息が入り続けます。
金融機関は毎月返済してくれて高額な利息を負担してくれるお客さんが大好きです。
これを養分と言わずなんと言うのでしょうか。
カードローンは一時的な利用であれば大きな問題を生むことはありません。
しかし、カードローンを利用したことで生活が破綻してしまう人も極めて多いということを忘れてはいけません。
経済的な苦しさを感じても、安易にカードローンで乗り切ろうと思わないでください。
しっかりと考えれば乗り切る方法は他にもあるはずです。
常に自分自身と家族のことを大切に考えて、最善の判断を積み上げていくことをおすすめします。