ブランド品が貧しい人に大人気な理由

知っておいても損しない話
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世の中不景気だといわれてますが、なぜか売れ続けているものの一つがルイ・ヴィトンやグッチ、シャネルといった高級ブランド。

ルイ・ヴィトンなんか日本国内で相当売れているので、フランス本国はニッコニコらしいですね。


でも、わたしの周りのお金持ちはあんまりハイブランドの製品を持っていません。


お金持ちが案外ブランド品を持たないってことに気が付くと、「誰が買ってるの??」という疑問がわいてきます。

今回はハイブランドがお金持ちではなく、お金がない人に大人気だというお話をしてみたいと思います。

ハイブランドは「高級感の演出」がうまい

ルイ・ヴィトンといえば誰でも知っているフランスの超有名ブランドですね。

元々は貴族階級をはじめとした世界の富裕層が利用する旅行鞄を作る会社でした。

今では鞄だけでなく財布やキーケースといった小物類や洋服・時計など何でも屋になっていますね。


ルイ・ヴィトンを象徴するのは「モノグラム」です。


特殊な繊維を使用して耐久性や防水性を備えた「モノグラム」のラインナップは、日本の家紋にも着想を得たといわれている独特なデザインが印象的。

一目でルイ・ヴィトンの製品だとわかるインパクトですね。


さて、今世界にはどれくらいの貴族がいるでしょうか。

おそらく、ヨーロッパを中心にある程度は貴族階級の子孫がいると思いますが、絶対数は少ないですよね。

そして、現代社会において貴族階級が富を独占してゼイタク三昧な暮らしを送っているはずもありません。


ハイブランドがかつて顧客としていた貴族階級は、広大な領地を維持するのに精いっぱいで邸宅を観光客に見せたり、ホテルに改装したり、レストランにして開放しているような時代です。

こうなったら新しい顧客を開拓するしかありませんよね?


はい、そこで目をつけたのは「一般市民」です。

なぜでしょう??


ブランド品は「大衆向け商品」で広く浅く儲かる

ルイ・ヴィトンなどのハイブランドのイメージは、まさに「高級」です。


でも、いくら高級品でも材料費なんて大したことありません。

ハイブランドの製品っていうだけで値段が高額になってしまうのは、意図的に価格設定しているからです。

高額と言っても、ちょっとがんばったら買えるくらいの高価格に設定してありますよね。


ハイブランドの製品の多くは大量生産されており、個性も何もありません。

高級イメージで大衆の物欲を刺激し、割高な製品を販売しているにすぎません。


ハイブランドのお店では商品を取り扱う際に白手袋をつけるところがありますよね?

豪華な店内で丁重にカバンや財布を取り扱えば高級感が演出できます。


こういう不自然な演出がわたしは嫌いです。

製造過程では職人が素手で触ってますから。

そして、普段使う時も素手で触りますから。

ちょっと触れるくらいで白手袋つけるなんて大げさです。


でも大衆はそんな演出に感動を覚え製品に満足して大金を支払っていきます。


街を歩くとハイブランの製品を持った人がウジャウジャいます。

ハイブランドも街にあふれてしまうと特別感なんてありません。

ハイブランドの製品は大衆に広く浸透した汎用品になったのです。


貴族階級よりも圧倒的に人数が多い大衆に販売すれば、広く浅く販売可能。

数がさばければ、ハイブランドに多くての利益をもたらしてくれるのです。


大衆的な物=貧乏人でも持てる物

裕福な人でハイブランドを愛用している人もたくさんいることは当然のこととして、わたしの独断と偏見に満ちた見解を書いておきたいと思います。


わたし身近でルイ・ヴィトンの財布や鞄を見かけ始めたのは高校生のころです。

親に買ってもらったのか、高校生が数万円もする財布を持って自慢げに歩いていたものでした。


コンビニにたむろしている中高生も、大体みんな「ルイ・ヴィトン」を持っています。


ハイブランドは子供でも持てるもの。

そう考えるとステータス性も特別感も感じなくなってしまいました。

彼らは、自分たちの所得でどうにか手が届く「ルイ・ヴィトン」を一生懸命に買ったのでしょう。

しかし、彼らがハイブランド「ルイ・ヴィトン」を持っていても、その姿に知性も品性も感じられませんでした。


「ハイブランドで格上げ」は大間違い

たまに、ハイブランドを持つことで自分自身の品格も上がると考えている人がいます。


しかし、そういう発想の人って気の毒です。

どんなに高価なブランド品を持っていたとしても、持ち主の人格や教養を底上げしてくれる機能はありません。

ブランド品が醸し出すのは「雰囲気」なので、持つ主の品が悪ければブランド品がいやらしく見えてしまうことだってあります。


「ブランド」を誇示しないのが上品

お金持ちは控えめです。

ブランドを前面に押し出すようなものはあまり好みません。

むしろ、ブランドにこだわらない人が大勢います。


なぜでしょう。


理由はとてもシンプルです。

お金持ちは目立つ必要がないのです。


お金持ちにとって、「自分がブランド品をいっぱい買えるお金持ちですよ!!」と知らせることはリスクの一つです。

金銭がらみでトラブルに巻き込まれることを避けるうえでは、「普通の人」に見えたほうが安全。

一族の財産を守るためには「ひっそりとつつましく暮らす」のが最も有効な手段だと知っているのです。


一方、お金持ち風の人は「お金あります」とアピールしたがります。

短期間で成功した人や大企業勤務の人に多いですが、わりとお金を使います。

お金を使うことはいいことですが、使い方によって悪目立ちすることがあるので要注意です。


羽振りのいい時にはたくさんの人に囲まれて楽しくても、お金が底をついたら人は引き潮のように去っていきます。


富をひけらかすのではなく、自分の品性を高め教養を豊かにし、人間関係を豊かにするものにお金をつぎ込むほうがよっぽど有益です。

お金持ちとお金持ち風の人の感覚は、けっこう違いますね。


まとめ

ハイブランドにはハイブランドンの良さがあります。

品質の良いものを作り続けてきたからこそ、今でも人気があるんだと思います。


しかし、ハイブランドは所有者の品性や教養まで底上げしてくれません。


本当に価値があるものは、一部の人にしか提供されません。

コンビニにたむろしている中高生でも買えるような「ハイブランド」に、なんのステータスもありません。


「品性と教養」があれば、全身ユニクロをまとったとしても貧しく見えることはありません。

反対に「品性と教養」がなければ、全身ハイブランドをまとったとしても哀れにしか見えません。


ブランド品ばかりに大切なお金をつぎ込んでも人格が高まるはずがなく、ひたすら浪費を続けるだけです。

誰でも買えるブランド品にお金をつぎ込むくらいなら、知識や経験を得るためにお金を使うべきなのです。


お金がなくても自由で幸せな暮らし方もあるはずです。

財産で人の価値を計るのではなく、もっと違う観点で考えると暮らし方を見つめなおす機会になるかもしれません。




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この記事を書いた人

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