世の中で最も優雅な旅は船旅だと思います。
飛行機や鉄道を使えばすぐに移動できる時代であっても、船旅への憧れは尽きることがありません。
今回は巨大客船によるカリブ海クルーズのようすをお届けしたいと思います。
美しい船の旅の記憶をみなさんとシェアできれば幸いです。
day3 終日航海日
専用プールエリア『ワンプール』『ワンバー』


最上階である18階にはヨットクラブ専用の『ワン・プール』があります。
パブリックエリアのプールとは違い、サンデッキはいつも空いているのでプライベート感もあってゆったりと過ごすことができます。

中には『ワン・バー』があり、好きな飲み物をオーダーできます。


こちらでは軽い朝食と昼食も摂ることができるので、日中はずっとプールやジャクジーでのんびりするのもいいでしょう。
キッズエリア

午後は息子をキッズクラブの外にあるところで遊ばせました。
キッズクラブに預けてしまうこともできます。
シアター

ディナーの後にはシアターを覗いてみました。
クルーが様々なショーで愉しませてくれます。
最近の新造船ではシルク・ドゥ・ソレイユも観られるそうです。
次の日は初めての寄港地、セントマーティン島へ着きます。
day4 寄港地①フィリップスバーグ、セントマーティン島

3日目、セントマーティン島のフィリップスバーグに寄港しました。
プリンセスジュリアナ空港がビーチのすぐ側にある空港に飛行機が降りてくるのが大迫力で、飛行機ファンにとっては憧れの地なのです。
この島は南側がオランダ領で北側がフランス領となっていて、セントマーティン、サンマルタンと呼ばれます。
マホビーチで飛行機ウォッチングを堪能

ここでは勿論飛行機を見るのが目的なので、エクスカーションには申し込みませんでした。
タクシーでマホビーチまで行くと、ビーチの横にサンセットバーがあって皆がそこでお酒を飲みながら次々に飛んでくる飛行機を見ていました。

適当に書いてあるだけですが、ボードに飛行機の来る時間が記されているのがマホビーチらしいです。 コロナビールを片手に何十機も飛行機をみました。

KLMとエールフランスがメインイベントになります。 大迫力でした。


飛行機が離陸する時にはジェット噴射でとても危険です。
チャレンジャーが金網に捕まりますが吹き飛ばされていました。
澄んだエメラルドブルーの海に飛行機。 ここに来られてひとつ夢が叶いました。
ディナー

船に戻ってラウンジで一息ついた後のディナーには点心とお箸が出て驚きました。
メインは大好きなラムでした。
次の日はプエルトリコのサンファンに寄港します。
day5 寄港地② サンファン、プエルトリコ
サンファンの町を散策


プエルトリコのことは全然わからないので、前の夜にヨットクラブのレセプションでエクスカーションの申込みをしました。
ヨットクラブの札を持った、バトラーが先導して優先下船しました。この方はPUTUさんのご主人です。 内容をよく読んでいなくて、バスで回るのかと思ったら歩き回るツアーで、暑さにやられました。


サンファンはこのような可愛らしい町並みが続いています。 カフェに入ったりスモールラグジュアリーホテルの見学もしました。

美しい教会の中にも入りました。

とても印象に残った浜辺。

船に戻ってレ・ムーセでランチ。
やはりパスタは絶品です。
イタリアンナイト

この日の夜はイタリア籍船ならではのイタリアンナイトです。
ドレスコードは緑赤白、テーブルクロスもウェイターのベストも国旗色です。
私はたまたまグリーンのセットアップを持っていたのでそれを着ました。 まずはテーブルごとにアーリオオーリオがサーヴされたのですが、こんなにおいしいのを食べたのは初めてで唸りました。

牛肉のカルパッチョにポルチーニのリゾット、ヒラメ、そして最後のデザートのレモンチェッロケーキが堪りませんでした。
明日は終日航海日です。
day6 終日航海日
『ワン・プール』でのんびり

南国にいるとピニャコラーダを飲みたくなります。

帆立のパスタが絶品でした。

終日航海日にはどうしても食べてばかりになってしまうので、できるだけジムで歩くようにしました。
ジムのマシンはいつも満席状態です。
大海原を眺めながらウォーキングできるのは船ならではの体験で気持ちのいいものです。
カクテルパーティー forリピーター


ガラナイトの支度をしていると部屋に電話があり、カクテルパーティーに来てほしいと言われました。
息子が眠気でくずっていたので、バトラーのPUTUにエスコートしてもらいました。
今回のはヨットクラブの客向けではなく、リピーターが招待されているとのことでした。
キャプテンやスタッフの紹介がありました。
そのままガラディナーへ、なんだかんだと忙しいのです。
ガラナイト

2回目のガラナイトでは夏大島を着ました。

メインはぷりぷりの大きなロブスターにしましたら、目の前で切ってサーヴしてくれました。
デザートのメレンゲアイスが絶品でした。

毎晩トップセイルラウンジでひとりで飲んでいる時に隣の席にいらした、ロンドン在住の素敵なご夫妻に仲良くして頂きました。
次の日はナッソーに寄港します。
day7 寄港地③ ナッソー、バハマ
巨大ホテルアトランティスへ


船内新聞には「ナッソーの治安があまり良くない」と書いてあったので、タクシーを利用して巨大で有名なアトランティスホテルまで行きました。

アトランティスホテルはとにかく大きいホテルです。
入場料を払ってリストバンドをつけてもらいます。

館内ではミニ水族館のようなものを息子と愉しみました。


広いカジノもありました。
憧れのワンアンドオンリー・オーシャンクラブへ

次に向かったのが、私の憧れのホテルであるワンアンドオンリー・オーシャンクラブです。
大好きな映画の007 カジノロワイヤルでダニエル・クレイグの演じるジェームズ・ボンドがポーカーに興じた最高級リゾートです。
スタッフに声をかけると快く中へ入れてくれ、キンと冷えたレモネードで喉を潤しました。


流石はワンアンドオンリー、ため息が出ました。いつか泊まってみたいものです。

さて船に戻ってランチ。
この日は柔らかいラムシャンクを頂きました。
その後はジムやサウナで汗を流しました。
ラストディナー

ディナーでは変わったパッタイ(左下)をチョイスできました。
パスタはアスパラガスクリームのタリオリーニで相変わらず絶品。
素敵なクルーたち

クルーは多国籍で何か国語も話せる優秀な人ばかりです。
レ・ムーセのウェイターをしているこの彼はとってもキュート。
男性カップルの担当で、とても楽しそうにスキップをしながら仕事をしていて微笑ましかったです。

この美しい彼女がバトラーのPUTUで、今でもFBで繋がっています。
とても丁寧な英語で優しく話してくれ、寄り添ってくれました。
何か月か夫婦で仕事をして、インドネシアへ帰ってしばらくしたらまた乗船勤務するというのを繰り返しているそうです。
他のバトラー達のホスピタリティも素晴らしく、いつでもエスコートしてくれました。

最後の船内新聞です。
『Arrivederci』はイタリア語で『さようなら』という意味です。

あっという間の1週間でした。 ヨットクラブは荷物を部屋の外へ出すのは夜中の2時でOKでした。
day8 下船、マイアミ

マイアミへ戻ってきました。
起きた時はまだ真っ暗、下船のための集合時間は7:15でしたので、トップセイルラウンジで朝食を摂りました。
名残惜しく下船した後はキーウエストへと向かいました。
クルーズは最高のオールインクルーシヴ旅行
朝から観光に出かけ、疲れたら家に帰るように船に戻る。
終日航海日にはプールやスパでリラックスしたり、ショッピングを愉しむ。
そして美味しい食事に舌鼓を打ち、クルーや他のゲストとの会話ショーやお酒を愉しんだら上質なエジプト綿でシーツに包まれてぐっすり眠る。
次の朝目覚めると、窓の外には昨日とは違う景色が広がっている。
クルーズ船は動く巨大ホテルである。
船から出なくても、のんびりホテルステイのような過ごし方もできる。
クルーズを選択する際に、寄港地のうち一つだけでも行ってみたいところがあればそれで十分なくらいする事は沢山あります。
少し長めの休暇が取れたならば、是非船旅をしてみてはいかがでしょうか?
私はいつか、ベニスからドゥブロヴニクを周るクルーズと北欧から北極へ行くクルーズ船に乗りたいと思っています。