最近は東京に出かける時に新幹線を使わなくなりました。
一時はパーサーに覚えられるくらい新幹線に乗っていたのに、ここ数年は年3回乗る程度に減っています。
新幹線によく乗っていると、新幹線あるあるみたいな話もでてきます。
わたしは東京発の新幹線に乗ると新横浜あたりから寝てしまいますが、途中で必ず起きます。
それも、いつも決まった場所で起きます。
よく乗る人なら「あ、あそこね!」と思ったかもしれませんね。
この話の続きは最後に。
今回は新幹線あるあるではなく、ちょっと懐かしい新幹線の設備についてのお話をしてみようと思います。
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新幹線の速度計

昔の新幹線は世界に誇る超特急。
時速200キロで突っ走るなんて、今では想像できないほど高度で先進的なことでした。
日本は終戦から20年足らずで夢の超特急を開通させます。
当時は世界中の人々が新幹線に驚いていたようです。
元々は戦時中からの「弾丸列車計画」から準備が進んでいたため、割とスムーズにいったのではないかと思います。
現在の東海道新幹線は「弾丸列車」の線路敷設用に買収された土地も利用されています。
当時の技術力の粋を集めて作られた新幹線はスピードが売り物でした。
乗った人はみんな「速い、速い!」と喜びます。
その際にみんなで見上げたものが「速度計」です。
私も小さいころ新幹線に乗った時にお父さんと一緒に速度計を見た記憶があります。
0系新幹線の壁に設置されていた速度計は、山陽新幹線ではしばらく目にすることができました。
0系新幹線が引退してしまったため、昔懐かしい速度計を今では見ることができません。
日本人にとって当たり前の存在となった新幹線ですが、昭和の時代は「みんなの憧れ」でした。
0系新幹線がジワジワとスピードを上げていくと、速度計の針も左から右にジワジワと移動。
速度が200キロを指すとなんとも言えないうれしさがありました。
いまでは新幹線の速度に感動する人はほとんどいませんね。
それはなんか寂しい気もします。
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新幹線の冷水機
この設備を覚えてる人はどれくらいいるでしょうか。
わたしは新幹線の冷水機から出てくる水が「めちゃくちゃおいしい」と思っていました。
最近の新幹線には冷水機なんて設置されていません。
そりゃこれほど除菌だ抗菌だと消毒しまくる時代になれば、冷水機なんて恐ろしくて使用不可ですよね。
でも、昭和の日本にそんな発想なんてありません。
冷たい水がいつでも飲める。
それも時速200キロの新幹線の車内で飲める。
これだけで水が特別に思えるんですよね。
新幹線の冷水機には小さなコップが備え付けられていました。
コップと言っても折りたたまれた紙コップを広げて使うので、きっと衛生的でした。
あんなユニークな紙コップを日常生活では見たことがありません。
おそらく国鉄用なんだとうと思いますが、真相はわかりません。
同じような紙コップは在来線の特急でも使われていました。
その紙コップを使って冷水機の水を飲めば、今まで飲んだ水の中で一番おいしい水のように感じてしまうから不思議でした。
特に新幹線の冷水機の水は格別。
なんといっても時速200キロです。
たった1杯の水すら特別だと思えた時代が懐かしいですね。
新幹線は常に時代の先へ
今回は新幹線にかつて存在した懐かしい設備を紹介しました。
速度計も冷水機も初めて知ったという人もいるかもしれませんね。
今では失われた設備があるように、昔はなかった設備も次々に登場しています。
新幹線は常にアップデートされているんです。
かつては当たり前だったことが時代と共に変わることはよくあります。
ここ数年で普及した座席のコンセントも、想像を超える技術が投入されて懐かしい設備になるかもしれません。
あるいはスピードもさらにアップするかもしれません。
新幹線は日本人が作った世界に誇る高速鉄道です。
戦後20年足らずで実現した当時世界最速の鉄道は、今でも世界をリードする技術です。
これからも新しい技術を取り入れて時代の先を進み続けてこそ新幹線ですね。
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新幹線あるあるの続き

さて、最初にちょっと言っていた「新幹線で寝ていても起きる場所」のお話です。
新横浜から名古屋まで「のぞみ号」は停車しません。
いくら「のぞみ号」でも新横浜ー名古屋間は距離があるので時間もかかります。
この長距離区間で寝ている人は案外多いですよね。
わたしもだいたい寝ていましたが、名古屋に着く手前の「三河安城」を通過するあたりで起きていました。
というのも、車掌さんが「ただいま三河安城を通過しました。あと8分で名古屋に着きます。」とアナウンスをしてくれるんですよね。
下りの新幹線は「三河安城通過」のアナウンスですが、上りの新幹線は「小田原通過」のアナウンスが起きるポイント。
長時間走り続けると熟睡して降りる駅を寝過ごしてしまう人もいるため、停車駅が近づいてきたところでアナウンスをしているんでしょう。
わたしは頻繁に新幹線を利用していたため、いつの間にかアナウンスのちょっと前に目覚めるようになりました。
おそらく新幹線車内での睡眠リズムが出来上がったんでしょうね。