名古屋観光ホテル滞在記/エスパシオ

旅行にまつわる話
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5年ぶりに訪れた名古屋。

以前はマリオットホテルに滞在しましたが、今回は名古屋の老舗ホテルに滞在することを選択してみました。

新幹線を降りて髙島屋での買い物ののち、地下鉄に乗ってホテル近くまで移動します。


名古屋観光ホテルは地下鉄伏見駅から徒歩数分。

錦1丁目に建つ名古屋屈指の名門ホテルの威容が見えてきます。


重厚なロビー

週末のチェックインということもあり、フロントには列ができていました。

しばらく時間がかかりそうだったため広いロビーを眺めて暇をつぶすことにします。


落ち着いた色調のロビーを歩いていると壁面の装飾が目に留まります。

石張りとは少し異なる暖かな雰囲気を醸しています。


聞くところによれば焼き物を用いているとのこと。

愛知県が陶器の一大産地であることをふまえた設えがとても贅沢です。


お部屋はエスパシオ

長らく待ったのち、ようやくチェックイン。

当初はニュークラシックフロアを予約していましたが、エスパシオフロアへのアップグレードとなりました。

実のところ、わたしはクラシックダブルに泊まってみたかったのですが。

ホテルからのお申し出を受けて今回はエスパシオキングに滞在することにします。


エレベーターを降りればロビーと全く雰囲気が変わります。

モノトーンを基本に無機質な、金属的なとでも申しましょうか。

名門ホテルの重厚さとは異なるシンプルで上質な演出が見てとれます。


今宵の部屋は905。

エスパシオキングの広々とした空間です。


どこか青く、どこか白く。

海のような、月のような色調の部屋。

飾り棚の陶器は白く素朴な肌で光を柔らかく返します。


部屋の中心にキングベッドが据えられ、その奥にはソファ。

荷物を置いて窓を開け、少し外の様子を見てみます。


辺りは少し日が陰りつつある時間。

目の前の公園には人気がなく静かです。

あまり美しい景色はなく、街のビルが見えるだけでした。

暮れかかる街の風景を見るのはやめにして、コーヒーを。


友人との待ち合わせまで少し時間があるため、気になっていたバーを訪ねてみることに。

広々とした店内にお客はわたしだけ。

カウンターは今では手に入らないであろう豪華な一枚板。

丸くなった角を見れば、幾多の人がここに集いお酒を楽しんだことが想像できます。


スパークリングを1杯をいただいたのち、オリジナルカクテルを1杯。

女性のバーテンダーが作り、男性のバーテンダーがお話相手をしてくれました。

クローズは23時とのこと。

友人との交流のため閉店時間までに戻れないだろうことを伝え、いつか再度訪れることをお約束してバーを後にします。


夕食前の時間。

人の少なくなったロビーを抜けて友人との待ち合わせに向かいます。


宴のあと

久々の再開を楽しんだのち、ホテルに戻ってきたのは深夜でした。


誰もいない玄関に、誰もいないロビー。

静かな空間に深夜の控えめになった照明が良い雰囲気を醸します。


宴で疲れた体を休める時間です。


少し熱めに入れたお風呂で夜風に当たった体を温めます。

湯船につかり再会を振り返る時間。

湯上りのタオルは最上級のTENERITA。

楽しかった一日の締めくくりにふさわしいバスタイムです。


温まった体を横たえて眠りにつきます。

部屋が暗くして、落ち着いた調度品の美しさを感じながら瞼を閉じます。


朝、そして出発

わたしはご飯が好きなので基本的に和定食を頼みます。

ブッフェもいいのですが、和定食ならすべてが一度にサービスされてくるのも便利なところ。

知多前の海苔と赤味噌を使ったお味噌汁がローカル感に満ちた食事です。


朝になりレストランで朝食をとったのち、館内を散策します。

花があちらこちらに活けてあり、生気を感じます。

陶器の壁、花の色、花器のそれぞれが調和した美を漂わせます。


チェックアウトは12時。

2時間ほど部屋でゆっくり過ごします。

食後に少し仮眠をとったのち、眠気覚ましにお風呂を楽しみます。


湯上りにコーヒーを1杯。

また怠惰にベッドに横たわりボンヤリと過ごします。

時計に目を遣ればチェックアウトが近づいています。

ブルガリの香りに包まれて身支度を整えます。


チェックアウト。

スタイリッシュなフロアを後にして重厚なフロントへと向かいます。

スタッフの懇ろな対応に感謝した滞在でした。


建築から数十年を経た名古屋観光ホテルは良い素材を用いた「ちゃんとした建物」でした。

古いゆえに改装にも努力の跡が見てとれます。

開業当時と変わらない場所も残っていることが、わたしにはとてもうれしく感じられました。


古き良き名古屋の名門ホテル。

単純にわたしの好みのホテルだったことは疑いようがありません。

今度はクラシックフロアに…と思いながらわたしは駅に向かいます。




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