ザ・プリンス京都宝ヶ池滞在記【デラックスフロアグランドスイート編】 

旅行にまつわる話
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京都人には馴染みの深い「宝ヶ池プリンス」がマリオット傘下に入ってリブランドしました。

このホテルは地下鉄国際会館駅のそばにあり、静かでお部屋も広めのゆったりしたホテルです。


今回はアップグレードをしていただき、デラックスフロアグランドスイートに滞在しました。


オートグラフコレクション。

海外ではかなりフォトジェニックでユニークなホテルが多いですが、京のホテルはいかがなものでしょうか。

期待に胸躍ります。


ザ・プリンス京都宝ヶ池エントランス

ロビーにあるきんきらきんの松。なかなか存在感ありますなぁ。


レセプション前にはゆったりと座れるスペースがありポイント高いです。

色調はベージュと金銀をバランスよく用いており、華やかさと落ち着きを両立しています。

コロナ対策でソファのクッションも一部減らすなど、ソーシャルディスタンスが考慮されています。


クラブラウンジ

チェックインを済ませてラウンジへ行こうとすると、なんと「今いっぱいです。」と言われてしまいました。


時刻は16時30分。

このホテルのラウンジは小学生以下の子供が利用できる時間が17時までと決まっているのです。


困っていると和服を着た外国人のおねえさんが「ちょっと待って、お子様優先です。どうにかしますから。」と言ってくださり待機。

何をどないしはったのか知りまへんけど、10分ほど待つとラウンジに案内されました。


大きい窓からは緑が見えてなんとも清々しい眺望のラウンジです。

窓の近くまで時々鹿が遊びにくるんでっせ。

ええ眺めです、ほんまに。


お薄のお点前もしたはりまして、一服頂戴しました。


いやぁこのおもてなしはよろしおすなぁ。

ほんに落ち着きます。


ほんで、さっきの和服のおねえさんが「お電話でシャンパンがお好きと聞いております。」と、カクテルタイム前にシャンパンを持ってきてくださいました。

(私たちは17時までしかいられないので)


あ~おいしい、泡大好き。

ホスピタリティ抜群です。


20分一本勝負のティータイム!

お薄飲んで、お菓子食べて、泡飲んで、次はアフターヌーンティです。

京都らしい重箱に入ったお菓子を持ってきてくれはりました。

お菓子の可愛らしいこと。


ほんで、17時前になるとオードブルが出始めたのでそれもちゃっかりいただきましたえ。

焼き茄子がとろけるようで美味しい。お芋さんも薄味でよろし。


せわしない時間でしたけどラウンジ大満喫。


デラックスフロアグランドスイートの様子

さてお部屋へ参りましょか。るんるん♪

ここは4部屋を抜いた形のスイートで、広さは158.4㎡。


このホテルは円形になってて、真ん中はお庭になってます。

贅沢な造りですなぁ。


ベッド周辺

端っこ2部屋がシンメトリーのベッドルームになってます。

ちょっとひっつけたらハリウッドツインになりますな。

空気清浄機もありました。


ベッド周りだけでなく、照明には和を意識したデザインが採用されていて落ち着いた印象。


リビングとダイニング

ほんでリビングルームがでーんと。

隣のダイニングと繋がってますから、解放感たっぷりです。


ほんでダイニングテーブルが凄い。

10人掛け。半沢直樹ごっこできまっせ。やりまっか。

ひとつの椅子に10分ずつ座っても100分かかりますわ。

息子はここでゲームしてましたわ。


お部屋からの眺望は国際会館です。

要塞みたいですなぁ。


ウェットエリア

ベッドルームにおのおの付いてるので2箇所おんなじのがあります。

バスタブは少々古さを感じるものの、大き目深めタイプなのでゆっくり浸かれました。


バスタブとは別個にシャワーブースもあるのでいいですね。

レインシャワーはなかったと思います。

私はバスタブで立ったまま身体を洗うのがどうも好かんので。


アメニティは英国の高級ブランド、ミラーハリス。

ちょっと前はフェアモントホテルズで使われてました。

高級なええ香りがします。この香りTea Toniqueの香水は実際に売ってます。


プリンスホテル系列にはPOLAの化粧水・乳液・クレンジングがおいてあります。

滞在先に準備されていると荷物がだいぶ減ってとっても助かります。


プリンスに泊まりに行く時は化粧水・乳液・クレンジングをなんも持って行かんでええという。


夕食は「日本料理 宝ヶ池」にて

リブランドフェア「宝ヶ池」です。

お品書きを見るとワクワクする食材ばっかりですなぁ。


鱧がまだ食べられたのが嬉しかったのと、京味噌漬カマンベールフライ、久しぶりに食べたへしこが印象に残ってます。


お椀はのどぐろ。贅沢ですなぁ。

脂がのって美味しい。


お造りはちょこっとずつ、上品で美味しおした。


京都では甘鯛のことを「ぐじ」と呼びます。

鱗を立てた松笠揚げは歯応えは言うまでもなく、ほんに美味しかったです。


九条葱や鰊、お麩も京都らしいていいですね。


松茸をお肉で包んだのは甘辛うてええお味でした。


ご飯には餡かけがあったんですけど。。。

これは普通にちりめん山椒だけでもええのとちゃうかと思いました。

餡かけはちょっとしつこい。


お漬物は「すぐき」もあってよろしおした。


こちらは子供用のお膳です。

どれも美味しそうで、息子は喜んで食べてました。


朝食はラウンジで

朝食はレストランも選べるんですけど、ラウンジで和膳をいただくことにしました。

朝からビール、幸せ。


ちょこっとずつ薄味のおかずをいただけるのはいいですね。

お麩、大根の炊いたんなど。


卵料理は別に出してくれはります。

焼き茄子が添えられてるところが京都らしい。


再びアフターヌーンティ

レイトチェックアウトだったので、もっぺんアフターヌーンティを愉しみました。

チェックイン時とチェックアウト時にそれぞれアフターヌーンティを利用できるのは、レイトチェックアウトの大きなメリットですね。


ほんまにこのラウンジは気に入りました。

とにかく心が落ち着く。

京都らしい。


ちょっと大きな声で言えへん特別大サービスなんですけど、シャンパンもいただきましたえ。

おおきに。


総評

15年ほど前に泊まった記憶のある宝ヶ池プリンス。

まーるい廊下で広いお部屋やなぁという記憶がぼんやり残っていました。


お部屋はリノベされてはいるもののウェットエリアはそのままだったりと、一新とはいきません。

しかし、清潔感もあり色調も上品にまとめられた空間には癒されます。


ここは「郊外に佇む古き良きホテル」という印象です。


ラウンジアクセスの有無でこのホテルの思い出は全く変わるでしょう。

お点前までついたアフターヌーンティからのカクテルタイム、あおい楓や時々遊びに来る鹿を観ながら過ごす時間は大変贅沢で素敵なものでした。


今は紅葉の季節、もっと素晴らしい眺望があるのでしょうね。

他府県から「京都らしさ」を求めて来られる方にも満足していただける良いホテルです。

京都人が言うんですさかいに間違いおへん。

良き滞在でございました。