耽美文集

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外京の迎賓館

 尊き諸仏が京の華やぎを知らぬ人々の祈りの対象となって久しい。  仏教公伝からしばらくして明日香から北に遷都を繰り返したのち、和銅3年に外京を備えた壮大な平城京が開かれることが宣旨された。諸仏の力で国を救おうとした帝の思いは当時の民...
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レースの向こう側

長い時間を過ごした10号車から降りて改札に向かう。 相変わらず人の多い構内を縫うように歩いて丸の内に出る。 もう少し行けば東京ステーションホテルの控えめな玄関に着く。 ほんの少しだけの雑踏体験もわたしには疲労に満...
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耽美文集の端緒

カランコロン… カランコロン… 牡丹灯籠という作品をご存じの方は多いだろう。 恋焦がれる女が幽霊となって男のもとを訪ねてくる怪談である。 牡丹灯籠の世界には純粋な愛情ではなく「死」と「エロス」が色濃く描かれ...