【必見】倉敷観光で大原美術館を素通りとか意味不明【美の殿堂】

旅行に役立つ知識
この記事は約5分で読めます。

こんにちは、じゅの(@platinum_2015)です。

白壁の街倉敷に異彩を放つ西洋式の建物、それが大原美術館本館です。

東京や大阪の大きな美術館とは違って小さな規模です。


西日本の地方都市の美術館ですから、大したものはないと思っている人もいるかもしれません。

しかし、ここ大原美術館は世界の名画を集めた有名な美術館なのです。


そんな素晴らしい美術館がどうして倉敷にあるのでしょうか。

そして、大原美術館にはどんなものが収蔵されているのでしょうか。

今回は倉敷美観地区にある大原美術館について掘り下げてみます。

大原美術館ってどんな美術館?なぜ倉敷に?

大原美術館は国内外を問わず多くの旅行者にも注目される有名な西洋美術館です。

まずは簡単に大原美術館の歴史をお勉強してみましょう。


大原さんが作ったから「大原美術館」

倉敷は江戸時代から物流の拠点として栄え、幕府が直接治める天領でした。

古くから商売で財を成した商家があり、明治維新以降も大きな商家の「旦那衆」によって倉敷の近代化が進められてきました。


中でも倉敷で誰もがリスペクトする大資本家といえば、大原家です。


大原家は明治時代に倉敷で紡績事業を起こし、大原美術館や倉敷中央病院、資源植物科学研究所、労働科学研究所を設立して地域の文化学術と安全衛生に大きく貢献しました。

紡績事業の成功と輸出の拡大によって莫大な富を得た2代目社長の大原孫三郎氏は、こうした地域社会への積極的な還元を行った篤志家だったのです。


大原孫三郎氏と児島虎次郎氏

まだ無名画家だった児島虎二郎氏を支援し続けたのは大原孫三郎氏でした。


児島虎二郎氏のヨーロッパ渡航では費用を援助し、「自らの研究と日本にいる海外の名画を見る機会のない学徒の為に絵画を購入したい」との申し出があれば惜しみなく資金を提供したのは大原孫三郎氏でした。


児島虎次郎氏がヨーロッパで購入した絵画には、モネの「睡蓮」、エル・グレコの「受胎告知」などの有名な絵画があり、大原美術館に常設展示されています。


日本で最初の本格的な私立西洋美術館

大原美術館は、昭和5年(1930年)に設立されました。

児島虎次郎氏が病没した翌年のことです。


大原孫三郎氏は児島虎次郎氏が収集した海外の名画を展示し、広く倉敷の人々に公開することとしたのです。

児島虎次郎氏が収集した作品の多くは、今も大原美術館の展示作品の中核をなすものです。


マティスやゴーギャンの作品もあれば、東洋館に展示されている中国・エジプトの美術品もあります。

偉大な実業家であった大原孫三郎氏が残した大原美術館は、倉敷の人々と倉敷を訪れる人々に「本物の美術品」を惜しむことなく見せてくれます。


倉敷に来たら絶対見るべき大原美術館の価値

昔東京でお食事をしていた時、東京在住の方から「岡山は美術館がたくさんあっていいですよね」と言われたことがあります。


わたしは、「いやいや、東京のほうが余程いいでしょう」と返答しました。

すると、「大原美術館は東京から見に行く価値があると思います」と言われたのです。


ハッとしました。

いつでも見に行ける大原美術館。

私は年に2回ほど行きますが、まさか東京から飛行機や新幹線で見にくるほどの価値があるとは思っていませんでした。


どんなに素晴らしい物でも、すぐそばにあったら「当たり前」になってしまうんでしょうね。


大原美術館は展示作品も素晴らしいですが建物も素晴らしい。

大原家が莫大な私財を投じて作り上げた地域貢献の形です。

もし倉敷観光に訪れたら、大原美術館にも立ち寄って有名画家の作品を間近で見ましょう!


大原美術館の収蔵作品は??

  • モネ  「睡蓮」
  • エル・グレコ 「受胎告知」
  • ゴーギャン 「かぐわしき大地」
  • ホドラー 「木を伐る人」
  • フレデリック 「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」

ここに書いたのはほんの一部です。

わたしが気に入っているのは「木を伐る人」です。

今にも斧を振り下ろしそうな勢いのある絵ですよ!


あと、「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」は圧巻です。

大原美術館の本館2階にあります。

そうです、グランドピアノがある部屋の入り口の真上にある絵です。


見上げるので首が疲れますが、時間をかけて細部まで見てください。

神の怒りに触れた罰と、ハトがもたらす福音、そして復活です。


その他、ピカソの絵だってパッと壁に掛けてあります。

ちなみに、本館の入り口の両脇にはロダンの作品がありますよ!


芸術は無駄の集積

今の時代は封建体制や中央集権体制ではないので、「税金の使い方」にも細心の注意が必要です。

美しいものを作るために大金を使うことが許される時代ではないのです。


一般人が立派なお城や壮麗な宮殿をみて感嘆の声をあげるのは、それらが美しいからです。

でも、今の時代にそんなものを作ろうとしてもおそらく不可能です。

たとえば、二条城や迎賓館(赤坂離宮)って、作れると思います??

反対する人も多いでしょうから、作れないでしょう。

奈良の大仏様をもう一回作ろうとしても、きっと「政教分離違反だ!!」といわれるので無理です。


王権が強い時代の建物や美術品はとにかくお金のかけ方が半端ないため、出来上がりも半端なくすばらしいのです。

そして、そのころの「無駄遣いの集積」は歳月を経て「私たちが世界に誇る財産」となっているのです。


「富を文化に使うことの素晴らしさ」を体現する大原美術館

強大な政治的権力がなくても、資本家がお金を使い地域に文化をもたらせば、やがて時代とともに文化は根付き花開きます。


大原美術館が開館して、もうすぐ90年。

入館料もたった1,300円。大原美術館は古いだけじゃない倉敷を体験する場所として、絶対見逃せないスポットです。


倉敷にお越しの際は、ぜひ世界に誇る大原美術館に立ち寄ってください。

美観地区周辺のすてきなホテルに滞在すれば、美術館と合わせ朝と夜の静かな倉敷の街並みを楽しむこともできます。

時間を気にせずゆっくり倉敷ステイってのもオススメです。