今回訪れたのは両国は国技館の前にそびえるヒューリックブランドのホテルです。
浅草・銀座・京都に続いての開業で比較的新しいデベロッパーのため、どれも立地・建築・内装デザインに工夫が詰まっていることで建築界隈でも定評があります。
両国の門

[ゲート]ホテルの名のごとく建物中央に開いた門型を抜けのぼっていくと隅田川のさざなみが目の前に開けてきます。

この建物内、ホテルエントランスの真向かいには水上バスの発着所があり珍しく公共施設が組み込まれたホテルでもあります。
見た目は異なるものの、船着場が添えられたベニスのホテルのようですね。

道路側を見返すと、神輿担ぎの若者がホテル前で待ち人をしているようでした。




そこかしこに隅田川や江戸文化を意識したサインやアートワークがホテル内に散らばっています。
クラッシーキング


そして本日のお部屋に案内されます。
客室のビューは国技館と隅田川ビューの2パターンですが、今回宿泊したのは隅田川を望む広めのクラッシーキングです。
下町のイメージとは対照的なモダンシックながら温かみの感じられるしつらえです。



インテリアデザインはTIMELESSによるものとのこと。
シンプルながら今風にフェミニンな要素も織り混ざった落ち着きの空間です。
館内探訪

屋上のテラスとそれに隣接するバーに寄ってみます。


あいにく曇りで霞んでましたが、スカイツリーを中央にすえたイースト・トーキョーの空を感じることができました。
さてレセプションにかけあい、恒例のスイートルーム見学です。


リビングは極力色を用いず白黒モノトーンを基調とした完成度の高いモダンデザインです。
テラスではバーベキューもできるとのことです。
ANCHOR


夜も更けたところで2階のANCHORでディナーをとります。
隅田川に沿って伸びるロングプロポーションな空間とメタリックな反射が特徴的なダイニングです。


次第に暗転する空と隅田川の水面をながめながら、前菜・ラグーのパスタ・メインのマグロと次々と運ばれるコースに舌鼓を打ちます。
下町ナイト



食後、ひとけのないエントランスやテラスに立ち寄り、控えめなライトアップで彩られた隅田川沿いの夜景を眺めます。

そして部屋に戻り早めの就寝とします。

朝目覚めると、隅田川の水面に反射した朝日が奥行きの浅い部屋を柔らかく照らしだしていました。
朝食もリバーサイド

ブレックファーストも川に面したANCHORへ。
今度は外に出てテラス席でいただきます。
エッグベネディクトもすでに定番のため、デンマーク式のスモーガスボード(オープンサンド)をすすめられて注文しました。

水上バスが通りがかりまさに水上都市のごときリバーサイド感をかんじとることができました。
それでは

さてチェックアウトします。
もときたゲートに縁取られた国技館が眼前にそびえています。

改めてあまりにもよくできた立地と眺めでしょう。本来なら今頃インバウンドで混み合ってるはずのホテルですが、それとは裏腹に今回はゆったりとした滞在をお手頃に楽しむことができました。
また来年は今と違った様相を見せるかもしれません。
【滞在したホテル】