ぶらり熱海。
時は去年の8月に遡ります。
手軽に熱海・鎌倉方面でのんびりしたいと思い立ち、気がつくと東海道新幹線に乗り込んでいました。
ホテル関係の仕事柄、熱海のホテルや旅館を視察することはあれどプライベートで行くのはこれで3回目だったりします。
潮風にさらされながら微かに漂白されたビーチタウンの空気は、ここならではですね。
ホテルミクラス
ホテル看板をたよりに海に向かって歩いて行きます。
そして今宵の宿、ホテルミクラスに到着です。
中価格帯ながら十分な広さで、インテリアも落ち着き、お風呂もオーシャンビュー。
人気の高さも納得です。
露天風呂も相模湾へのダイナミックな風景が望めます。
海峯楼やヒラマツなど名だたる高級宿ももちろんいいですが、地元との距離感という点でここはオススメです。
ネイバーフッドフード
素晴らしい夕焼けを望んだあとは、夜の街歩きがてら地元の人気食堂の暖簾をくぐります。
鯛茶漬けや刺身といった魚介メニューも、このとおり気どらない感じで楽しめます。
ホテルニューアカオ
ホテルをチェックアウトした後は、一部のカルチャー界隈で話題になり、気になっていたホテルニューアカオを見学します。
崖に沿って建つ豪奢なホテルで、まさしくオールドニューな雰囲気を醸し出していました。
ホテルメトロポリタン鎌倉
そして、次の目的地鎌倉へ。
一階に無印良品と豊かな中庭を構えるホテルメトロポリタン鎌倉は、同チェーンの最新でありながら他とも違ったモダンな構えをしています。
それでいて、ところどころに大谷石や庭園といった日本的要素をうまく絡めていると言えるでしょう。
厳かなエントランスを抜けて二階にたどりつくと、緑豊かな中庭を見下ろすロビーでチェックインをします。
エレベーターホテルだけとってみても、日本的デザインへのこだわりが垣間見れます。
そして鶴岡八幡宮方面を望む本日の部屋に到着です。
この景色はここ鎌倉において唯一無二でしょう。
とても優雅なロケーションのコーナールームです。
中庭に面する部屋
仕事柄、他の客室タイプも見学させていただきます。
中庭に面したお部屋も圧迫感を感じさせないスケール感です。
ただずむモダニズム
ひととおりホテル内見学をしたあとは、旧神奈川県立近代美術館(現鶴岡ミュージアム)へ向かいます。
ご存知建築界の巨匠ル・コルビジェの弟子で神楽坂日仏会館の設計者でもある坂倉準三の作品です。
ホテルに戻ったあとは一階の無印良品と庭園を歩きます。
軽い食事ならここで十分ですね。
そして部屋に戻り、鎌倉在住の知り合いをむかえて談笑した後は、備えつけのチボリのスピーカーをかけながら1人の夜の時間を楽しみます。
そして朝です。
何度見ても鎌倉を一望するこの景色は、絶妙な距離感で街の中に浮いているある種不思議な感覚を与えてくれます。
ニューショップもチェック
チェックアウトを済ませて東京方面に帰りしな、横浜に新しくできた商業施設NEWoManへ立ち寄ります。
全体のインテリアデザインを新進気鋭の建築家 田根剛がおこなっており、アラベスクともとれるタイルパターンが縦横無尽に館内に広がっています。
各ブティックのインテリアも目新しいモノぞろいです。
表参道にもあるラルフローレンカフェで一息。
最近のショップはブティックやカフェという境目がなくなりつつあり、ブランドそれ自体を味わう場所となりつつあります。
ホテルもご多分にもれずでしょう。
今回の旅はこれにて終了です。
一点豪華なラグジュアリー旅もいいですが、こういった要所要所に焦点を当てた楽しい旅をアレンジすることも、それ自体楽しいですよね。