革靴をサドルソープで水洗いしてみた

オシャレを楽しむための知識
この記事は約6分で読めます。

普段はいている革靴は思いのほか汚れています。

履くたびに汗やほこりが染みついてしまうので、お手入れしなければ汚れが蓄積するのです。


汚れがしみこんだ革靴を放置していると雑菌やカビが繁殖する原因になり、とても不衛生です。


革靴を清潔に保つ手段として「水洗い」という選択肢もあります。

水濡れ厳禁というイメージが強い革靴ですが、そんなことはありません。

注意点を踏まえて革靴を徹底的にリフレッシュさせてみましょう。

スポンサーリンク

一般的な革靴なら「水洗い可能」

革靴の材料は「革」です。

革にはいろんな種類があります。

  • 牛や馬、爬虫類といった動物の違い
  • 染め方の違い
  • 表面処理の違い

革の材質や染め方、表面処理の方法によっては水に濡らすとマダラ模様のシミになってしまうものや、硬くなってしまうもの、色落ち・色移りするものもあります。

「ひび割れ」を起こすなど深刻なダメージを受ける場合もあるので取扱いには注意が必要です。


ビジネスシューズでよく使われる「カーフ」なら表面がスムース。

水洗いしても大丈夫そうな革です。


一方、スエードは表面が起毛加工されているため、シミやムラになりやすく水洗いするのはたいへん危険な革です。

革の性質によっては「水濡れ厳禁」の靴も存在します。

「どんな靴でも水洗いできるわけじゃない」ということは覚えておくようにしましょう。


革靴を水洗いするメリット

革靴は履くたびにホコリや汗、そして空気中の細かな汚れ、太陽光など、たくさんの刺激にさらされています。

汗や塩分・ホコリは「水に溶けやすい汚れ=水溶性」です。

こうした「水溶性の汚れ」は靴磨きではうまく落とせないのです。


革靴に汗や塩分といった水溶性の汚れが染みついている場合は「水洗い」が有効です。

革靴を水洗いすることで、革靴に付着したホコリだけでなく革の奥に染み込んだ汚れも水の力で浮かせ石鹸で雑菌ごと落とすことができます。


革靴を水洗いする手順

革靴の水洗いと言っても特殊工程はありません。簡単な流れはこんな感じ。

  1. 大きな汚れを落とす
  2. 水に浸ける
  3. サドルソープで洗う

注意点としては「力を入れすぎないこと」です。

水に濡れた革に力をかけすぎるとダメージを与えてしまいます。

丁寧に扱うように心がけましょう。


靴全体の汚れ落とし

まずはブラッシングで靴全体の汚れを落とします。

革の表面やコバに付着したホコリを払い落すイメージで、強く擦らないように優しくブラッシングしましょう。


ホコリを落としたらステインリムーバーを使って靴クリームを落とす作業です。

モゥブレィステインリムーバーをよく振って柔らかい布に数滴染み込ませ、靴をなでるように拭いていきます。


布に汚れが移ってくるので布のきれいな部分を使うようにしましょう。

ここでも力を入れすぎないようにしましょう。


革靴を思い切り水に浸ける

表面に付着している汚れとクリームを落としたら、いよいよ革靴を水に浸けます。


まずバケツに水を汲みます。

そして、そこに靴全体をドボンと浸けます。


靴全体がまんべんなく浸かるようにしましょう。

しっかりと水を染み込ませないとシミやムラの原因になるので注意が必要です。


革靴を石鹸で洗う

水に浸けたら革靴専用の石鹸を使って洗浄します。

今回使うのは、モウブレイ サドルソープです。


この石鹸はスムースレザー専用に作られています。

革靴だけでなくカバンを洗うこともできます。

雨シミ、汗が原因で皮革内部に残った塩分をきれいに落として清潔な状態を保つことができます。


また、サドルソープにはロウなど革を保護する成分が含まれており、「ボディーソープ」や「ハンドソープ」に比べて革に優しいのです。

大切な靴のメンテナンスなので、保護成分の有無は重要です。


実際の洗い方はこんな感じ。

  1. サドルソープを適量スポンジに取り細かく泡立てる
  2. 靴全体を細かく円を描くように優しく洗う
  3. 靴全体を泡で優しく包み込んだら軽く水で流す
  4. 乾いたタオルで水分を取る

終始力を入れすぎないように気を付けてください。

また、タオルで拭いても水分はすぐに取れません。

完全に乾燥するまで風通しの良い日陰に干しておきましょう。


ある程度乾いたら型崩れを防ぐためにシューキーパー(プラ製)を入れておきましょう。

シューキーパーがない場合には新聞紙を詰め込んでおいてもいいでしょう。


スポンサーリンク

革靴を乾かしたらアニリンクリームで磨き上げ



デリケートクリームで集中保湿


デリケートクリームの主成分はラノリン。

羊の毛に付着している分泌脂質(羊毛脂:ウールグリース)を精製したものです。



かなりさらっとしたクリームなので革の奥深くまで吸収されていきます。

モウブレイ デリケートクリームは少し高めですが、保湿成分を革の奥までしっかり浸透させたい場合には有効です。


靴磨きは普段通りに

 アニリンクリームを少量布に取り、靴全体に薄く伸ばしていきます。


 仕上げ磨きの時にはブラシを手早く動かして、表面を摩擦しておきます。


 ブラシをグリグリ押しつけながら磨き上げてはいけません。

 革をマッサージするように丁寧に磨き上げましょう。


 靴全体を磨き終えたら、トゥの部分にもう一工夫。

古いストッキングを使ってトゥを磨き上げましょう。

靴のつま先がピッカピカになっていると見違えるように美しくなります!!


革靴丸洗いのまとめ

革靴の水洗いはタブーだと思っている人も多いですが、意外に簡単です。

革という天然素材の特徴を理解して正しいケアを心がければ怖がることはありません。


良い靴を末永く履き続けるためには、清潔な状態を保っていかなければなりません。

革靴を汚れた状態で放置すると、臭いやカビが発生するかもしれません。


そんな悲しい事態が起こらないように、必要に応じて集中メンテナンスを施すことも大切です。

大切な靴をいつまでも「お気に入りの一足」として愛用するために、水洗いに挑戦してみてはいかがでしょうか?


水洗いは頻繁にするものではありません。

基本は日々のお手入れが大事です。


履いた後はブラッシング。

月に1回か2回の靴磨き。

こうした基本のメンテナンスを続ければ、いつまでも靴を美しい状態で履くことができます。


水洗いなどの大掛かりなメンテナンスは最小限にとどめておくようにしましょう。