できる人の腕時計はシンプルで上品なものが理想という話

知っておいても損しない話
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わたしはビジネスの場で人と会う時、靴と腕時計をチェックしています。

スーツスタイルで個性を出せるところは限られてしまうので、靴や腕時計にこだわる人も大勢いますね。


仕事で成功している人はお金の面でもゆとりがうまれ、高価なものを身に着けることもできるようになります。

お金を出せば高価な靴や腕時計だって買えますが「TPOに合わせた装いができるかどうか」は別の話です。


特殊な染色が施された靴を履いて、絢爛豪華な宝飾時計をつけてビジネスに臨むのはやっぱり抵抗があります。

業種にもよりますが、基本的にビジネスの場では「いかに上品な装いとするか」が優先されます。

相手に変なインパクトを与えて不快に感じられたら大変です。


ヘンな恰好で営業に出向いてしまったら、上手くいくはずだった商談も流れてしまうかもしれません。

会う人に好感を持ってもらえるようなスタイルでビジネスに臨むのが無難に物事を進める基本。


それゆえにビジネスの場では控えめな装いで品格を醸し出すのです。

時計ひとつとっても、TPOに合わせた装いが大切なのです。

なぜ腕時計を付けるのか

ただ時間を知るだけであれば、スマホや携帯電話の時計機能を活用すれば腕時計がなくても時間を知ることができます。


いまどき腕時計を買わなくても、ポケットやバッグに入れて持ち運んでいるスマホや携帯電話を見たほうが正確な時間がわかって便利がいいという意見も若い人を中心に広がっているようです。

しかし、「腕時計の生まれた理由」を考えると「腕時計をしないこと」がいかに非合理的かわかります。


腕時計ができた背景

昔の時計はポケットに入れて持ち運ぶ「懐中時計」が主流でした。

懐中時計は大型で時刻を確かめるたびにポケットから取り出す動作が必要です。

そのため、時刻を確認する動作のたびに手がふさがってしまうという欠点がありました。


一瞬で時刻を確認することができ、手や指を自由に使える状態にしておくためには「時計を腕に巻きつける」のがもっとも効率が良かったのですが、19世紀の技術ではとても難しいことでした。

というのも、時計の部品は複雑で懐中時計をさらに小型にするための技術開発がなかなか前進しなかったからです。


20世紀になり第一次世界大戦を戦うために、時計は大幅に小型化が進み量産型の腕時計が作られます。

戦後はスイスのメーカーを中心に世界中に腕時計が広がり、多くのビジネスマンに利用されるようになっていきました。


ビジネスにふさわしい腕時計

腕時計は時間を確認する作業を効率化するために生まれた道具です。

そして今では世界で活躍する多くのビジネスマンが愛用するマストアイテムとなっています。


では、できるビジネスマンはどんな腕時計を使っているのでしょうか。

腕時計のデザインに求めるものを少し書いてみたいと思います。次にあげる5つの項目を満たしていれば、普遍性を備えた時計として長く愛用できるのではないかと思います。


  • 機械式
  • 文字盤は白かシルバー
  • 針は3針
  • デイト表示はあれば助かる(ないほうがいい)
  • ケースは小ぶり(38mm程度)

腕時計にシンプルを求める理由

腕時計を使うシーンにもよりますが、ビジネスマンの多くは人とかかわることが多いはずです。


先方にお会いしたときに華美なデザインの時計をしているとどんな印象を与えるでしょうか。

腕時計はあくまでも時間を計る道具です。


ビジネスの場では視認性に優れ、丈夫で遅れない時計があれば十分腕時計としての役割を発揮します。

そこに華やかさを求める必要はないのです。

いわゆるバウハウスデザインのようなシンプルで用の美に徹したものは、誰の目にも嫌味なく映ることでしょう。


周囲の反応

わたしの腕時計の中で実に評判がいいものがあります。

ノモスのタンジェントです。


さっき述べたバウハウスデザインの美しい時計ですが、これが女性からとても好評をいただいています。

私がタンジェントを購入したのは15年くらい前ですから、ダニエルウエリントンが出回るずっと前です。


「その時計、かわいいですね!」

「シンプルでおしゃれですね!」

「時間がわかりやすいですね!」


タンジェントをつけているときは女性から褒められっぱなしでした。

同時期からつけているグランドセイコーは全く褒めてもらえなかったですね。


普段女性から時計のことを尋ねられることなんてあんまりありませんが、タンジェントはなぜか女性に注目される時計でした。

おそらく、大きな文字盤で厚いケースが全盛だった時期にひときわシンプルだったタンジェントが逆に個性的に見えたのでしょう。


普遍性を備えた時計の素晴らしところ

現在はタンジェントのようにシンプルなデザインで安価な腕時計が多く出回っています。


しかし、タンジェントは丁寧に作ってある手巻き式のいい時計です。

流行に乗ったクオーツのデザイン時計とは比べ物にならないほどコストがかかっています。


10年以上前に見つけて買ったタンジェント。

わたしが何歳になってもメンテナンスしながら着けようと思います。

たとえ50歳になってもシンプルなデザインは決して違和感を出しません。

むしろ、何年も大切に使い続けることができれば、文字盤の自然な焼けやケースの細かな傷も味わいとなるでしょう。


機械式のシンプルな腕時計は修理すればいつまでも飽きることなく愛用できるもの。

これから腕時計を買う方に「最初の一本」として間違いなくおすすめできるのは「シンプルかつ機械式の腕時計」です。


まとめ

ビジネスの場で主役を張るのはスーツでも靴でも時計でもありません。

大切なビジネスに臨むとき、できる人は厳かな気持ちで身支度を整えます。それは、目立ちすぎない上質な持ち物によって完成します。


一見地味に見える装いこそ、細部の上質さが際立つものです。

時計は自分自身の行動を規律する道具です。

長く愛用することのできる信頼のメーカーから選ぶことで物に対する自分自身のポリシーを表現することができます。


  • 機械式
  • 文字盤は白かシルバー
  • 針は3針
  • デイト表示はあれば助かる(ないほうがいい)
  • ケースは小ぶり(38mm程度)

面白味のない選択かもしれません。

しかし、実力あるメーカーの時計ならシンプルさが時計の良さを引き立てるのです。

パッと見の美しさや一瞬の人気ではなく、普遍性を感じる時計をあなたも探してみてはいかがでしょうか。



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この記事を書いた人

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