マリオット系のホテルは最近増えていますね。関東から近い伊豆と山中湖、関西から近い琵琶湖と南紀白浜はまだ宿泊した人もそこまで多くないのでは??
どうしてもマリオットホテルといえば品川の東京マリオットホテルがアクセスも良く泊まりやすいですからね。
しかし、今回はマリオットホテルでも山の中にあるホテル「伊豆マリオットホテル修善寺」についてのお話です。
修善寺に行ったのは初めてですが、マリオットホテルができなければ行く機会がなかったかもしれません。
行ってみたらいいところでした。
というわけで、伊豆マリオットホテル修善寺の様子をなんとなくご紹介していきたいと思います。
伊豆マリオットホテル修善寺とは
弘法大師のころから知られている温泉地「伊豆・修善寺」の山の上にあるのが「伊豆マリオットホテル修善寺」です。修善寺温泉からけっこう離れています。
マリオットホテル修善寺の立地
修善寺駅からシャトルバスで20分程度かかる小高いところに作られた富士山や天城連山も見えるロケーションです。
私が行ったときにはちょっとだけ見えた感じでしたが、天気が良ければきれいな富士山が見えるそうです。
マリオットホテル修善寺の施設
客室は128室あり露天風呂付き客室をはじめ、滞在スタイルに合わせてツイン・ダブル・和洋室・スイートなど様々なタイプが用意されています。
リゾートにふさわしく日本百名湯の1つ「修善寺温泉」を温泉大浴場で楽しむこともできます。
同一敷地内にテニスコートやゴルフ場もありバブルの面影を感じる「リゾート開発」の雰囲気が充満しています。
というのも、伊豆マリオットホテル修善寺は、「旧総合リゾートホテル ラフォーレ修善寺」のホテル棟部分を改装したもの。
できたばかりのピカピカのホテルではありません。
当然リブランドに合わせて改装工事をしてありますから、マリオットのセンスあふれる雰囲気に生まれ変わっています。
でも、ところどころバブルの面影を感じるホテルです。
「リゾート」って良い響きですね。
マリオット修善寺で泊まったお部屋
比較的こじんまりとした建物なので、あんまり広くなさそうですが。
実は建物が一部3階建て。基本は2階建てなので横に広いというか奥行きがあるというか。
わりと廊下が長い印象です。
お部屋もスーペリア、和室、和洋室、デラックス、プレミアム、ジュニアスイート、エグゼクティブスイート、ドックフレンドリーと幅広い選択肢が用意されています。
とくに富士山が見えるマウンテンビューのお部屋では温泉露天風呂付きで絶景を独り占めできます。
さすがリゾートです。
お部屋は基本的に広めな設定ですからスーペリアルームでも窮屈さは感じないでしょう。
今回は私が案内された部屋は和室キングのお部屋でした。
もともと1名で宿泊予約をしており、最も安いお部屋にしていたので一応アップグレードされているようです。
お部屋も40平米以上あり「マリオットで和室」という妙な感覚を楽しみながら滞在してきました。
スーペリアルーム和室キングの内部
客室の広さ一覧はこちらです。全体的にゆったり感があります。
私の泊まったお部屋には布団もたくさん収納してありましたから、最大4名収容でも狭くないお部屋となっているようです。
つまり、一人でだと寂しくなってしまう広さです。
スーペリアルーム ツイン/キング *1 | 2~3名 | 29.5~31.2m2 | 26室 |
スーペリアルーム 温泉付 ツイン/キング |
2名 | 31.2m2 | 10室 |
和室 ツイン/キング | 2~4名 | 40.5m2 | 20室 |
和洋室 ツイン/キング | 2~4名 | 40.5m2 | 20室 |
温泉露天風呂付デラックスルーム ツイン/キング *1 |
2~3名 | 40.5m2 | 36室 |
温泉露天風呂付プレミアルーム ツイン *2 |
2~4名 | 49.4m2 | 10室 |
温泉露天風呂付プレミアルーム キング *1 |
2~3名 | 49.4m2 | 3室 |
ジュニアスイート | 2名 | 83.2m2 | 1室 |
エグゼクティブスイート | 2名 | 98.7m2 | 1室 |
ドックフレンドリールーム *1 | 2~3名 | 52.4m2 | 1室 |
お部屋には基本的な備品が揃っていますが、東京マリオットや名古屋マリオットアソシアと雲泥の差が出ているのがアメニティーです。
THANNの石鹸が1個だけ置いてありました。
東京マリオットホテルでは白い箱にたくさんのアメニティーが入っていましたが。やはり価格の違いはこういうところに出てしまいます。
いや、伊豆マリオットホテル修善寺の魅力はこんな小さなことで吹き飛んだりしません。
アメニティーがちょっとさみしいのはマリオットホテルなのに低価格で楽しめる伊豆マリオットホテル修善寺のご愛嬌としておきましょう。
客室のお風呂は基本的に使わない
客室には一応お風呂は付いていますが、基本的に温泉大浴場を利用します。お風呂はどうも改装前の雰囲気が残るというか、狭いしビジネスホテルのお風呂みたいで嫌です。
もう少しマリオット感を出してほしいところですが、ここもご愛嬌ということで。
しかし、あとから気が付きましたがシャンプーやボディーソープは客室に置いてあるものがマリオットブランドなんです!!
早く気が付けば使ったのに。
私はマリオットのシャンプーとボディーソープの匂いが好きなので。残念でした。
一応マリオット感は出しているようです。
シャワーノズルも大きめのものになっていますし、高さも変えられます。
まったく改装してないわけではなく、設備の構造上広げるのをあきらめた感があります。
もう少しがんばりましょう。
マリオットゴールドの特典
伊豆マリオットホテル修善寺でもマリオットゴールドの特典が利用できます。私が行った時もSPGアメックス効果でしょうか、マリオットゴールドが何組もいました。
SPGアメックスの威力が絶大すぎてマリオットゴールドが増えすぎているような気もしますが。
ま、いいか。
マリオットゴールドエリートの人には目印のついたルームキーが渡されます。
とてもアナログな見分け方ですが、私は嫌いではないですよ。こういうご愛嬌。
目印はオレンジ色のシールが貼ってあるというシンプルなもの。
目印のクオリティなんてどうでもいいのです。サービスがしっかりしていれば。
で、マリオットゴールドの特典は以下の通りです。
赤字のところは最近ちょっと改悪ってところです。
- 朝食は同伴者1名分も含めて無料
- レストラン利用は15%割引が適用(プラチナは20%・ゴールドは15%に変更)
- クリーニングはプレスサービス2枚無料(滞在中)
- ドライクリーニング20%割引
- ドリンクサービスと最大16時までのレイトチェックアウトが利用可
ウェルカムギフト
ギフトというか、毎回お菓子が置いてありますね。
今回はチョコレートでした。
カカオの濃さが違う3種類のチョコレートです。なかなかおいしいチョコレートでした。
そして、いつものマリオットのミネラルウォーター。これもなんか素敵です。
伊豆マリオット修善寺のラウンジ
残念ながら、伊豆マリオットホテル修善寺には常設のラウンジはありません。
現在はホテル内のファンクションルームを「仮ラウンジ」として運用しているようです。
一応期間限定の措置っぽいですが、これからどうなるのか不明点がたくさん。
とりあえず、私が泊まった時の「開業当初のラウンジサービス」についてご紹介したうえで、現在の仮ラウンジのこともご紹介しておきたいと思います。
メニューや利用時間に変更はありません。
グリル&ダイニングGで利用できたサービスが「仮クラブルーム」でのサービス提供になると
開業当初のラウンジサービス
2017年11月まではマリオットリワードエリート会員のためのラウンジがなかったので、東京マリオットや名古屋マリオットアソシアのようなラウンジサービスはありませんでした。
伊豆マリオットホテル修善寺では常設の専用ラウンジではなく朝食や夕食の会場として使われるレストラン「グリル&ダイニングG」でドリンクやおつまみが提供されていました。
レストランの営業時間である7時から22時までの間であれば、何度でも利用することができます。
ちなみにメニューはこんな感じです。
飲み物はアルコール・ソフトドリンク、食べ物もチョコやビーフジャーキーなど簡単なものを提供してくれます。
東京マリオットに比べれば随分と簡素化されていますが、「7時から22時までレストランで利用可能」というところが重要なポイントです。
ドリンクサービスの利用可能時間は夕食時間帯でもOKってことです。
夕食の時にワインを飲もうがビールを飲もうがオレンジジュースを飲もうが、「ドリンクサービス」なので無料です。
これは超絶お得ですね。
伊豆マリオットは修善寺温泉から遠いため近場で食事を済ませるところがありません。
車で出かけるしかないので不便ですね。
そうなると夕食もホテル内で済ませることになりますが、夕食時にアルコールを頼むと結構な料金になります。
食事の際の飲み物を「ドリンクサービス」で済ませることができればお得感が強くなります。
仮ラウンジでのサービス
現在はグリル&ダイニングGではなくファンクションルームを活用した仮ラウンジでドリンクサービスを提供しています。
提供する場所がちょっと変わっただけです。
なので、提供されるお酒やソフトドリンク・おつまみ類は基本的に開業当初の内容と大きく変わりません。
仮ラウンジではドリンクもおつまみもセルフサービスなので、自分で量を調整することもできます。しかし、ちょっとサービス的にはランクダウンに感じてしまいますね。
オーダーしたものを運んできてくれるっていうのがいいんですけどね。
仮ラウンジサービスの重大な欠点
気が付いた人もいますかね。
仮ラウンジでサービス提供となったため、グリル&ダイニングGではドリンクサービスが使えないってことです。
これはかなり痛いですね。
食事に合わせてスパークリングやワイン・食後のコーヒーなんかも楽しめたレストランでのラウンジサービスが使えないなんて。
まぁ自分で注文してお金払えばお酒もソフトドリンクもレストランで提供してくれるんですが、今までのお得感から比べるとちょっと残念。
この辺りのサービスが今後どうなるのか気になりますね。
あくまで今のところは仮って話なんで、もとに戻るかもしれないし。
さらに豪華なラウンジが用意されるかもしれないし。
わかりません。
マリオットゴールドの特典って毎回思いますが優秀です。
伊豆マリオットホテル修善寺のサービスがちょっと変わってきましたが、それでも十分満足できる水準かなって思いますね。
ありがたいことです。
伊豆マリオットのレストラン
周りに何もない伊豆マリオットホテル修善寺では食事を外で済ませる宿泊客は少数派ではないかと。
実際に滞在するとレストランで食事してゆっくり温泉浸かるのがベストかなと思います。
で、肝心のレストランですが1個だけです。
「Grill & Dining G」というレストランが2階にあります。
シックな森を表現したという落ち着いた「ディープフォレストエリア」と、爽やかな「テラスフォレストエリア」の2つのエリアに分けて構成されています。
なかなか開放的で明るい雰囲気です。
そして、バーはありません。
朝食も夕食も同じレストランで、ランチタイムは食事の提供はありません。では実際どんなお料理があるのかご紹介しておきましょう。
夕食の様子
6500円程度のコース料理も用意されていますが、四季折々の食材や地場の鮮魚を取り入れたグリル料理なども細かく用意されています。
コース料理ではサラダやオードブルをバイキング形式で好きなだけ楽しめ、肉料理・魚料理からメインを選択できるようになっています。デザートも付いているのでたくさん食べたい人にはコース料理がおすすめです。
私はあんまりおなかが減っていなかったので、アラカルトで注文することに。
で、私がおオーダーしたのがクラムチャウダーとステーキ!!
クラムチャウダーは富士山サーモンを使っています。
せっかく静岡に来たので富士山っぽいものを食べておかなければと思い注文。
ステーキだけだとさみしいのもあって、メインがくるまでにぺろりと食べておきました。
やや塩が強いかな。
もう少し控えめなら最高でした。
で、メインはステーキ。
150gなので軽く食べてしまいますが。
焼野菜がいろいろ付いて彩りも美しい感じです。
お肉にはソースもついていますが、おすすめは塩。
テーブルの端っこに3種類の塩が置いてあります。
一番左のやつ、硫黄の香りがします。
たくさんつけるとダメですが、だんだんクセになる味です。
お肉にはよく合います。
真ん中のやつ、スモークです。
これも不思議な感じがします。
塩なのに薫製の香りがふわっときます。
肉料理にはこの二つがベストです。
あ、もちろんマリオットゴールドの人はドリンクサービスが利用可能なので食事中は「シャンパン」や「赤ワイン」をいただいて、食後にコーヒーを。
アラカルトなら小食な人でも楽しめるのでいいですよ!
マリオットゴールドなら飲食代も15%割引ですしね。この割引は地味ですがうれしいサービスです。
朝食の様子
さて、今度は朝食の様子をご紹介します。
伊豆マリオットホテル修善寺の朝食はバイキング形式です。
毎回マリオットホテルの朝食はお腹一杯食べます。
そして夜までなにも食べなくても大丈夫です。
マリオットゴールドの人は朝食が無料なのでものすごくお得ですね。
マリオットホテルではエッグステーションがあります。オーダーすれば卵料理を作ってくれるのでできたてのオムレツやスクランブルエッグなどが楽しめます。
食べたいものを注文用紙に書いてエッグステーションに持っていけば作ってくれます。
できあがったら持ってきてくれるので待っていなくても大丈夫ですよ!
オムレツはホテルごとにご当地オムレツがありますので必ずオーダー。
伊豆マリオットのご当地オムレツはこちら。
一見すると普通のオムレツですが、たくあんが入っています。たくあんが入っていても塩辛いわけではなく、ふわふわのオムレツの中でたくあんの食感が楽しめる感じです。
チーズや生ハム、フルーツもたくさん用意されているので好きなものを好きなだけ食べましょう!マリオットホテルのパンはいつも美味しいですね。
そして、伊豆マリオットホテルではジュースがおすすめです。
オレンジやパインなどたくさんのジュースが用意されていますが、濃縮還元ではありません。ちゃんと生の果汁を絞っています。
パンの横に写っている理科の実験みたいなのがジュースです。
小ぶりなグラスですが全種類飲んでも大丈夫なサイズです。
生絞りジュースはどれもおいしいですが、私はキウイが特にお気に入りでした。
ちょっと種のつぶつぶ感がありますが、これ美味しいです。
JALの機内で提供されるキウイジュース「スカイタイム」も美味しいですが、比べ物になりません。
ゼイタクな飲み物です。
あと、朝食では和食も楽しめます。
焼き魚や煮物は当然ですが、伊豆マリオットホテルならではの麺類が用意されていました。
茶そばです。麺が緑色です。
そして日本の東側にいることを痛感する真っ黒なつゆ。
西日本の人間には真っ黒なつゆはどうも抵抗がありますが、しょっぱいわけではありません。
山菜をトッピングして美味しくいただきました。
いろいろ食べること1時間以上。
途中でコーヒーも何杯かいただきながら至福の朝食を楽しみました。
これで夕方までおなかが減ることはありません。
食後の楽しみは温泉とシャンパン
夕食も朝食も満足できる伊豆マリオットホテルですが、食べてばかりではいけません。
修善寺温泉のお湯を楽しまないと行った意味がありません。
伊豆マリオットホテルには修善寺温泉のお湯が引かれているため、ホテル内のお風呂で温泉を楽しむことができます。
温泉付きのお部屋で楽しむのもよし、大浴場で足を延ばして楽しむのもよし、温泉プールで泳いでみるのもよし。
私は大浴場でのびのびと温泉に浸かって、プールで運動がてら泳いでみました。
温泉プールを利用する時は水着着用ですから、持っていない場合はフロントで貸してもらいましょう。
プールには男女一緒に入ることができますからカップルで楽しむのもいいですよ!
ちなみに、温泉プールは貸切状態でした。
私一人で自由に泳いでサウナに入ってまた泳いで、最後は大浴場で体を温めて気分も爽快に。
そして、風呂上りにはドリンクサービスを利用してシャンパンを1杯。
おなか一杯食べた後は温泉を楽しんで最後にシャンパン、最高ですよ。
まとめ
初めて訪れた伊豆マリオットホテルですが、都心から3時間ほどでアクセス可能でお値段もお手ごろなリゾートといったところです。
派手な装飾や度肝を抜く豪華さはありませんが、できたばかりのホテルでスタッフも一生懸命がんばっている印象でした。
滞在中に会話したスタッフもマリオットらしくフレンドリー。
街の喧騒から隔絶したリゾートで自然を楽しみながらリフレッシュするにはとてもいいところです。
東京マリオットホテルとは違った良さを確かめに足を運んでみてはいかがでしょうか。