【事実】アメックス・プラチナは特典を活用できなければムダ

カードを活用するための知識
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アメックス・プラチナ・カードは年会費がとても高額。

気になっていてもお試しで作ってみるにはリスクを感じてしまう人もいるでしょう。

せっかく高額な年会費を払うなら「プラチナカードの特典」をしっかり理解したうえで申し込みたいと考えるのは当然です。


いまではアメックス・プラチナ・カードも申込可能になっているので、謎に包まれたカードではなくなりました。

高級ホテルでの優待・充実した保険・24時間対応のデスクなど多くの特典が知られています。

付帯サービスの内容は文句なしに充実しているとはいえ、13万円+消費税という高額な年会費に見合うだけの利用価値があるのか気になっている人は多いはずです。


わたしはインビテーションを受けて悩んだ結果、グリーンからプラチナに変えました。

年会費は大幅にアップしましたがプラチナ・カードを選択したことは間違っていなかったと思います。

大事なことは「ライフスタイルにマッチするか」という点です。

今回はアメックス・プラチナ・カードを持ちたいけど迷っている人に向けて参考資料を提供しておきたいと思います。

アメックス・プラチナの特典は非日常な内容が中心

豪華な付帯サービスが魅力のアメックスプラチナカード。

よく知られている特典はこんな感じです。

  • ハイクラスホテルの上級会員に無条件でなれる
  • 24時間365日いつでもコンシェルジュデスクを利用できる
  • 家族カードを4枚まで無料発行できる
  • 無料宿泊特典が利用できる
  • 保険が充実している

この他にもクルーズ船やヘリコプターがチャーターできたり、プライオリティパスも最上級のものが利用できたりと特別感の漂う特典が盛りだくさんです。

これほど豪華な特典が揃っているとプラチナカードを持っているだけで優雅な気持ちになれそうですね。


プラチナ・カードの特典は旅行関連が強い

特典の内容は非日常な世界を連想させるものが多い印象です。

世界を旅する人にとって、ホテルや空港での優待が手厚く準備されているのは魅力的。

  • ファイン・ホテル・アンド・リゾート
  • グローバル・ラウンジ・コレクション
  • ホテル・メンバーシップ

高級ホテルで優待を受けたり、空港で快適なラウンジを利用できれば旅の質は間違いなく向上します。「プラチナ・カードの恩恵で贅沢旅行が楽しめる」とニヤニヤしてしまいますね。


でも冷静に考えてみてください。

1年のうち何回ハイクラスホテルに泊まるでしょうか?

コンシェルジュに旅行や食事の手配をお願いする機会が何回あるでしょうか?

家族の中にアメックス・プラチナの特典にマッチするライフスタイルの人が何人いるでしょうか?

クルーズ船やヘリコプターをチャーターしますか??


アメックス・プラチナの特典は「本来なら相当お金のかかることでも割安に利用できる」っていう感じです。

もともと一定以上のお金を旅行やエンターテイメントに使う暮らしをしている人でないと利用する機会が少ない特典ってことですね。

せっかくプラチナ・カードを持つなら特典を利用しつつ、普段と違う旅行や体験を楽しまないと損です。

もちろん特典を使い倒すにはかなり支出を伴うので覚悟は必要です。

わりとお得度の高いのはファイン・ホテル・アンド・リゾートやホテル・メンバーシップといったホテル優待です。

宿泊費や滞在時間、朝食などでかなりいい思いをできるので、ホテル優待の利用をメインで考えてみるとコスパ良いかもしれません。

簡単に言えば、アメックス・プラチナの特典はこんな感じです。


アメックス・プラチナのポイントプログラム

ポイントプログラムはアメックス・グリーンやアメックス・ゴールドとほとんど一緒です。

アメックスのポイントプログラムは、SPGアメックスのような一部のカードを除いて「メンバーシップ・リワード」と呼ばれるものが用意されています。


利用金額100円につき1ポイントが付与されるんですが、カードの種類でポイントの付与率が増えることは基本的にありません。

アメックス・グリーンの人もアメックス・プラチナの人も100円で1ポイント。

カード利用によるポイント還元率を重視する人にはプラチナカードはランニングコストが高いので不向きってことです。


アメックス・プラチナの年会費はポイントで回収できるのか

アメックスプラチナの年会費は1日あたり約400円です。

本人カードに加えて家族カードを4枚発行すれば、1枚あたり1日80円です。

年会費も最大4枚発行可能な家族カードを含めて考えれば、意外と安く感じますよね。


カード付帯特典を活用することで得られるメリットも合わせれば、家族カード発行が前提なら十分元が取れます。


家族カードも含めて利用すれば、年間の決済額も多くなります。

そうなると、カード利用によって貯まっていくポイントだけで年会費を回収することができるのでしょうか。

ちょっと計算してみましょう。


アメックスのポイントはマイルに交換すると効率がいいので、1,250ポイント=1,000マイルで交換するとして計算します。

このレートはメンバーシップ・リワード・ポイントからBAマイルに交換するときのレートです。

1マイルの価値は利用状況によって異なりますが、1マイル=2円換算とします。


アメックスプラチナの年会費は143,000円です。

1マイル=2円とすると71,500マイル交換する必要があります。

71,500マイルを得るためには、メンバーシップ・リワード・ポイントは1.25倍の89,375ポイント必要です。

厳密には交換は1,250ポイント=1,000マイルなので、90,000ポイントないとダメってことです。


カード利用だけでポイント貯めるなら900万円以上のカード利用が必要になります。


アメックス・プラチナはポイントによる年会費回収がほぼ不可能ってことがわかりますね。

しかし、新規でアメックス・プラチナを発行した人には利用額に応じてボーナスポイントがもらえることも。キャンペーン系を活用するといい感じに元を取りやすくなったりしますから、公式ページは見ておいた方がいいでしょう。

年会費の元を取りたいって人なら、ランニングコストの安いアメックスグリーン・アメックスゴールド・SPGアメックスあたりを活用したほうがいいです。


アメックス・プラチナは特典を活用できる人が持てばいい

アメックス・プラチナを検討している人にとって気がかりなのは「年会費の元が取れるか」です。

わたしはアメックス・プラチナには年会費以上のメリットがあると判断したのでプラチナ・カードを利用することにしました。


飛行機や新幹線利用も多く、都内のホテルに滞在することもよくありました。

日中が忙しすぎて夜間でないと旅行やレストランの手配も難しかったので、コンシェルジュに調査・手配を依頼することもしばしば。


旅行時の保険も、家電製品の保険も、ホテル上級会員も、いままで使っていたアメックス・グリーンとは桁違いに手厚く豪華な内容でお得感は半端ありません。

当初はキャセイパシフィック航空のマルコポーロクラブゴールドという特典もありました。

JALのラウンジが使えてとても便利なサービスでしたね。

特典をうまく活用し、恩恵を受けていれば年会費が高くても損した気持ちにはなりません。

それどころか、とても快適な思いをします。


逆に、いくら豪華な特典が揃っていても実際に利用する機会がなければ意味がありません。

アメックス・プラチナの目玉特典でもあるコンシェルジュですら、自分で旅行を手配すれば不要です。

その他の豪華特典を使う機会が1年間に何回あるのでしょうか。

おそらく1回も利用しない特典が山ほどありますよ。

多くの人が「アメックス・プラチナを作ろうか悩むわー」となるのは、自分自身の暮らしの中でアメックス・プラチナの特典を使いこなすのが難しいと半分気が付いているからです。


豪華特典を活用してみたいと思っても、ある程度のお金が必要になります。

そして、無理に自分を納得させてプラチナ・カードを作っても豪華特典と現実の暮らしとのギャップを再認識するだけです。


アメックス・プラチナの特典は豪華すぎて日常生活ではあまり役に立ちません。

ストレスなくアメックス・プラチナを使いこなせるのは、日本中を飛び回るビジネスマンや、毎月のように旅に出かける人。あとは年会費をまったく気にしない人くらいです。


アメックスプラチナは不要なのか?

日常生活でアメックス・プラチナが豪華特典の威力を発揮することはありません。

生活密着型のコスパ良好カードはアメックスプラチナではなく、アメックスグリーンアメックスゴールド、そしてSPGアメックスあたりです。


年会費の水準もアメックス・プラチナに比べれば格段に安いので、上手に活用すればポイントプログラムだけで年会費の元を取ることができます。

一方、アメックスプラチナは日常生活を中心に使うにはオーバースペックです。

普段の買い物に使うだけならアメックス・プラチナを持っている意味はありません。

アメックス・プラチナの特典はトラベル&エンターテイメントに比重を置いています。

旅行にも出かけずコンシェルジュも使う用事がないって人には絶対にオススメしません。


アメックス・プラチナは基本的に不要です。


どうしてもアメックス・プラチナを持ってみたいと思う人は申し込んでみるのもいいと思います。

一度使えばアメックス・プラチナの使い心地を直接判断できます。

もしライフスタイルに合わないと思ったらアメックス・ゴールドに変更することも可能ですからね。

悩み続けるより実際にアメックス・プラチナの世界を体験してみれば最も明確な答えが出ます。

高額な年会費の元を取れる保証はありません。

しかし、アメックス・プラチナを持つことで特別な体験は約束されます。

インビテーションのみだったプラチナ・カードが申込可能になった今、アメックス・プラチナの世界を体験するために突撃してみるのもおもしろいですよ。



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この記事を書いた人

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