あまり触れてこなかったけれど、わたしは「鉄道系」に縁があるかもしれません。
ホテルステイの楽しみを初めて感じたのは「ホテルグランヴィア岡山」。
ホテルステイの楽しみを確信したのは「奈良ホテル」。
東京に出かけた時に利用したのは「メトロポリタン丸の内」や「メトロポリタン池袋」。
東京ステーションホテルの「オーク」「カメリア」にもよく行った。
JR系のホテルはわたしのホテルステイ・ホテル遊びの原点ともいえるホテル。
少しJR系ホテルに関する記事も著しておこうと思い立ったので、お付き合いいただけると幸いです。
JRホテルメンバーズとは
JRホテルメンバーズ(略 JRHM)とは、JR系のホテルで提供されている会員制度。
入会金や年会費は無料で誰でも加入できる。
当たり前だけど、JR系ホテルを利用する機会が多い人ほどメリットを受けやすい。
JRHMの会員特典
公式HP上では6つの特典があると記載されているけど、加入するだけで得られる「特典といえるレベルのもの」は実質3つという印象です。
- 宿泊・食事でポイントが貯まる
- 最大20%の宿泊割引(正規料金からね)
- レイトチェックアウト(正午まで)
実質3つと書いたのは「交通系ICカードが会員証になる」とか「メルマガでお得情報送る」という特典を除外したから。
これらは「特典」というレベルではないと思います。
6つの特典と言っておきながら、ここまで5つ。
残るもう1つの特典は付与条件があります。
それは「ゴールド会員であること」です。
そのあたりの話を詳しく。
JRHMゴールド会員特典
JRHMにもステータス制が導入されている模様。
ちなみにステータスはレギュラーとゴールドの2種類だけ。
まずはステータス制について整理しておきましょう。
1年間(積算期間:4月1日~3月31日)の獲得ポイントに応じて、翌年のステータスが決まる仕組み。よそのホテルグループと同じ感覚です。
JRHMでは「25,000ポイント」がステータスの境界となります。
- 25,000ポイント未満→レギュラー
- 25,000ポイント以上→ゴールド
新ステータスは毎年5月1日に更新。
更新されたステータスは1年間(適用期間:5月1日~4月30日)適用されます。
見事ゴールド会員になると特別扱いされます。
- 25,000ポイントごとに利用券1万円分もらえる
- ポイント付与時に常時1ポイント加算
ゴールド会員になると利用実績に伴う還元も手厚い感じがしてきますね。
西日本限定のJRHMゴールド特典
2020年12月1日のサービス改定により、ゴールド会員がJR西日本ホテルズを利用すると「さらに3つの特典」が受けられるらしいです。
追加される特典がなかなか豪華です。
- ワンランク上のお部屋へ無料アップグレード
- 「グランヴィアラウンジ パス」 プレゼント
- 「ウエルカムドリンクチケット」プレゼント
このなかで注目なのは「アップグレード特典」です。
対象ホテルが絞られるけど、うまく利用すれば劇的な効果をもたらすかも。
【特典対象ホテル】
- ホテルグランヴィア(京都、大阪、和歌山、岡山、広島)
- ホテルヴィスキオ(京都、大阪、尼崎)
- 奈良ホテル
- 梅小路ポテル京都
JRHMポイントの価値
JRHMはJR系ホテルを利用することでポイントを貯め、ステータスアップを狙う会員制度です。
では、貯めたポイントにはどのような価値があるのでしょうか。
JRHMポイントの付与レート
ポイント付与レートはホテルによって異なりますが、利用料金100円(税抜)につきJRHMポイントを3~10ポイント付与されます。
宿泊利用の場合は100円(税抜)につき5ポイントが大多数で、名古屋マリオットなど一部対象外のホテルがあるので要注意。
レストラン利用の場合は100円(税抜)につき5ポイント付与と10ポイント付与のホテルに分かれている。
基本的には東日本は10ポイント付与、西日本は10%割引からの5ポイント付与という対応。
JRHMポイントの交換レート
貯まったポイントは使わなければいけない。
JRHMポイントにも有効期限があるので、失効させないように使わないともったいない。
有効期限は毎年3月31日を最終日として1年間ごとに集計され、 その2年後の3月31日まで。
わかりにくい書き方だけど、最大3年までの有効期限っぽい。
2年以内に使うようにしたら大丈夫そう。
どうせ使うなら利用価値を最大化したころだけど、いまいちJRHMポイントの価値がよくわからない。
ポイントの使い道としては3通り。
- 支払に充当する
- 提携ポイントに交換する
- 寄付する
ホテルでの支払に充当すれば1ポイント1円。
提携ポイントに交換すれば若干レートは落ちるけどほぼ等価交換できる。
1,000JRHMポイントで交換できる各提携ポイント数はこんな感じ。
- JREポイント 960ポイント
- J-westポイント 1,000ポイント
- JRキューポ 960ポイント
ちなみに、提携ポイントに交換すると1年程度ポイントの延命が可能。
有効期限を迎えるJRHMポイントは各提携ポイントに交換してJRの利用時に使うのも賢明。
JRHMはお得なのか
ホテルメンバーシップとしてはシンプルな構成となっているJRHM。
スタンダード会員とゴールド会員しか存在しないが、ゴールド会員をめざすとしても難易度は高くない。
ゴールド会員になるための条件は「年間25,000ポイントを貯める」だけでいいのだから。
宿泊数が条件にないのは楽勝ともいえる。
JRHMで注目すべきはレストラン系のポイント付与レート。
東日本なら25万円(税別・サービス料込)以上利用すればゴールド会員達成となる。
ゴールド会員になって得られる特典はキャッシュバック的な要素なので、費用対効果を考えるとお得感は薄いかも。
あまり利用頻度が高くないのなら、スタンダード会員でレストラン利用時の恩恵を受けるのが得策。
加入するだけで実質的にレストランの食事代が5%~10%の割引となるのだから、お得感は十分かなと思います。
なんせスタンダード会員はステータスを維持するためのコストがまったくかからない。
ただメンバーになっておくだけで割引してもらえるなんて、ありがたい。
しかし、西日本のJR系ホテルを利用するとなれば話も変わってくるかなと思います。
JR西日本ホテルズならゴールド会員も良
スタンダード会員でも受けられる恩恵は全国共通。
ただ、JR西日本ホテルズならゴールド会員への手厚いサービスが威力を発揮しそう。
JR西日本ホテルズでは「アップグレード特典」が付与されるので効果が大きいかと。
お部屋の価格帯がそんなに高くないので、そこそこのお部屋を予約してアップグレードでジュニアスイートあたりを狙うことだってできるかも。
奈良ホテルのようなクラシックホテルも対象になっているので、見事アップグレードとなれば結構なお得感。
しかし、利用頻度がそこまで高くない場合はゴールド会員になるために費やしたお金を回収するのは困難かなと思います。
わたしもかつて頻繁に利用していたJR系ホテルですが、一度もステータスを持ったことはありません。
しかし、毎回最安値のお部屋予約からのアップグレードでした。
もっとも強いのはステータスではなく人間関係。
ホテルスタッフとの繋がりがしっかりあれば、多少の融通は効かせてくれるのです。
JRHMの会員特典はちょっと控えめではありますが、使い勝手はよさそう。
ステータスでお得に泊まることを想定しない人でも十分お得な気分を味わえるかなと思います。
ホテルのレストランやバーで過ごす時間も楽しいものです。
普段使いのホテルとしても魅力的なJRホテルズをちょっとだけお得にしてくれるJRHMも検討の余地ありです。