倉敷美観地区は岡山県内でも有数の観光地。
そのため昼間は人がたくさんいます。
平日ならいいですが、土日祝日は人が多いので写真を撮るのもたいへんです。
せっかく倉敷を訪れるなら、人ごみに邪魔されることなく江戸時代と近代の混ざり合う独特の風情を楽しんでほしいものです。
そこで今回は、普段から倉敷美観地区を散策しているわたしが、倉敷観光に適した「オススメの時間帯」を書いてみたいと思います。
倉敷は白壁の町。
白壁は時間と共に少しづつ違った表情を見せてくれるんですよ。
倉敷観光の参考にしてもらえたら、とてもうれしいです!
昼間の美観地区は大混雑する
どこの観光地でもそうですが、昼間は人が多いので確実に混雑します。
土日祝日なんて、間違いなく大混雑です。
白壁の街並みが保存されている美観地区は、大原美術館やアイビースクエア周辺のエリア。
とても狭いエリアなので美観地区だけなら1時間程度で一周できます。
短時間で見て回れるので美観地区に来る人のほとんどは宿泊せずに帰っていきます。
とくにアトラクション的なものがあるわけでもなく、倉敷に滞在する意味を見いだせない人が多いんですよね。
そうなると、昼間の時間帯に観光してランチやカフェに寄っておしまいってパターンになります。
大原美術館で世界の名画をゆっくり鑑賞しても2時間ほどで十分なので、トータル3時間ほどあれば大丈夫。
こうした理由から観光で訪れる人のほとんどは昼間の時間帯に集中しています。
倉敷は人の少ない時間に観光したほうが楽しめる場所

倉敷観光を100%楽しみたいなら宿泊することをオススメします。
倉敷は小さな町なので楽しい歓楽街もありません。
しかし、倉敷美観地区周辺の美しさを楽しむには人のいない時間帯を狙うのが最も効果的。
昼間の美観地区は大混雑なので、きれいな風景写真を撮影するのは至難の業です。
江戸時代の街並みを残す美観地区の写真を撮ろうとしても、必ず現代人が写り込んでしまいます。
せっかく美しい街並みを撮影しても、情緒が半減してしまいますよね。
では、美観地区はどんな時間帯なら散策や写真撮影を楽しめるのでしょうか。
結論を言ってしまえば、人がいない時間帯です。
観光客が昼間に集中して訪れるので、あえて昼間を外して夜間や早朝の人が少ない時間に観光するのがオススメなのです。
美観地区観光にオススメの時間帯
日帰りの観光客が帰っていくと美観地区はとても静かになります。
圧倒的に人が減るんですよね。
日が傾いていくと夕日が白壁に反射して、ほのかにオレンジ色に輝きます。
倉敷川の周辺もアイビースクエアも、本町も全ての白壁に赤い夕陽が差し込みます。

みやげもの店の騒がしさも少しずつ消えていく夕暮れ時は、生活感の漂う古き良き倉敷を感じることができる時間帯です。
そんな懐かしさの漂う時間は、一日のうちでごくわずか。
西日がさし始め遠くに日が落ちていくまでの時間は、夕食前の散策や写真撮影に最適な時間帯です。

日が落ちると、美観地区周辺には飲食店や旅館・ホテルの明かりが灯ります。
昼間はたくさんの人でにぎわっていた倉敷川の両岸も、ポロポロと人が歩く程度。
ところどころで街灯が白壁やレンガを照らします。
古い旅館の玄関先には宿泊客の靴が並び、食事を終えた夫婦やカップルは夜の美観地区へ出かけていきます。

暗闇の中で照らされた白壁やレンガは、太陽光に照らされている時とはまったく違う表情を見せます。
昼間は観光客であふれかえっていた場所も閑散としています。

川沿いを離れて裏道を歩くと、薄暗い中に照らされたお花が。
ギャラリー十露にはいつもお花がおいてあります。
倉敷の夜は短いので、あまり遅い時間になると真っ暗になってしまいます。
昼間と違う表情を楽しむなら、夜9時くらいまでがベストな時間。
少し夜の街を歩いたら、ちょっとバーに立ち寄ってみるのもおもしろいかもしれません。
倉敷の夜は美観地区周辺に泊まって楽しむ

美観地区で生活する人は昔より減っているようで、昔ながらの生活感は薄らいでしまいました。
昔の街を知っている地元民にとっては少し寂しいですが、観光地化が進むのも時代の流れなのです。
最近は「夜の美観地区」を楽しめるようにライトアップも実施されるようになりました。
倉敷の夜は倉敷川周辺・本町辺りを散策するのがオススメ。
ほんのり明かりが灯った古い街並みをブラブラ散策すると情緒満点です。
美味しいお料理やお酒を楽しみたいなら、美観地区内のオシャレな飲食店や街に点在するバーを訪れてみるのもいいでしょう。
倉敷の夜は都会と違って華やかではありません。
なので、どうしても倉敷に宿泊する人は少数派になってしまいます。
宿泊すれば日帰り旅行では絶対に見ることのできない「倉敷の表情」を楽しむことができます。
「誰もいない時間帯の美観地区」を堪能できるし、朝夕の太陽に照らされた白壁の街を楽しめるし、大原美術館へも開館と同時に入館できるのです。
倉敷を訪れる際はぜひ泊まってみてください。
そして、瀬戸内の美味しいものをたくさん食べてみてください。
お魚もお肉も、それぞれにおいしいお店があります。
そして、マニアックなお土産も。
倉敷には立派なホテルはありません。
でも、美観地区周辺には昔からの続いている老舗旅館の「吉井旅館」や、海外の人に人気な「旅館くらしき」、そして倉敷国際ホテルやロイヤルアートホテルなど地味にいいところもあります。
倉敷の風情を楽しみたいなら、まずは1泊していきましょう。