佐原商家町ホテルNIPPONIA滞在記【日本式アルベルゴディフーゾ】

旅行にまつわる話
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[分散型ホテルという滞在スタイル]

千葉・成田のさらに奥地、佐原という歴史ある面影が残る街に古民家・蔵を改修した街全体を利用したホテルがあります。

このホテルはVMGなどが運営し全国展開する[NIPPONIA]というブランドで、アルベルゴ・ディフーゾというホテルのスタイルです。


アルベルゴ・ディフーゾとはイタリア語で「分散したホテル」という意味で、町の中に点在している空き家をひとつの宿として活用し、町をまるごと活性化しようというものです。 

日本では谷中のHAGISOに端を発し、京都のGENERAL (旧ENSO ANGO)をはじめ各地域に溶けこみながら徐々に広がってきています。

白木のメインハウス

駅からしばらく雰囲気ある街並みを歩いていくと、大きな蔵を改装したメインハウスにたどり着きます。

受付カウンター奥にはもとの大空間を活かした婚礼会場兼フレンチレストランを構えています。


ホテルの案内


ソファに腰掛けながらチェックインを受け、コンシェルジュにこの周辺地域すなわち[ホテル]全体のマップを手渡されて説明を受けます。

そのなかに点在する各種建物のひとつが本日の[客室]になります。


運河沿いのこの建物は以前泊まった際のメインハウス兼ラウンジ・ダイニングですが、今は地域住民と訪れる観光客の憩うカフェとして運用されているようです。


客室という建物


運河沿いをさらに進み、脇の建物の路地の奥へ。


暖簾をくぐって細い通路を抜けていきます。


古くからの蔵に最小限の手を加えた一棟貸しの建物、すなわち本日の[客室]にたどり着きます。


もとの土壁などは補修にとどめほとんどいじらずに、床を張って水回りと家具を設置しただけの簡素ながらも潔のよい質実剛健なつくりです。


ほとんどハシゴともよべるほどの急な階段を登ると、2階の寝室にたどりつきます。


ロフトのようなしつらえですが、充分な空間ボリュームです。気をつけないと何度も頭をぶつけることにはなりますが。


水回りは檜風呂も構えたしっかりしたつくりです。


蔵でフレンチを

途中いくつかの特徴ある店構えを眺めながら街をそぞろ歩きしてメインハウスに戻ると、ほどよいタイミングでフレンチディナーの時間です。


まずはコンソメのジュレからはじまり、サワラ、和牛のコースと続きます。


蔵の和な質実剛健さとフレンチの優美さが、かろやかなコントラストと調和をつくりあげています。


ディナーを堪能した後は夜の[客室]に戻り、しばしくつろぎます。

倉庫のためこれといった窓はエントランスをのぞいて他にはなく、閉じた空間の安心感の中で眠りにつきます。



あさげも蔵にて

朝起きると、柔らかな陽光が蔵の入り口から入りこんでいました。


まずは檜風呂でゆったりと体を温めて、朝食にむかいます。


昨夜と同じレストランで朝食をいただきます。


壱の段、弐の段に分かれた朝食は筍や鰆などの食材を使っています。

充実した朝食をいただき、しばらく部屋でくつろいだ後でチェックアウト、宿を後にします。


帰路にて

駅へとむかう道中でも佐原の風情ある街並みを楽しむことができます。

千葉の奥地にこのような時間の止まったような場所があるとは、まるで[隠れ里]そのものです。


駅、すなわち[ホテル]のゲートをくぐったところで家路につきます。

地方の魅力を十分に引き出す[分散型ホテル]のスタイルは今後の観光のひとつの道標になるのではないでしょうか。



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この記事を書いた人
深尾紀彦

ステイ・アート代表
ホテルを中心に様々なアートプロジェクトやコンテンツ制作をおこなっています。
一級建築士でホテル・リゾート企画設計、デザイン等も行います。
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twitter ⇒ @noristay1
Gmail ⇒ norihiko.fukao@gmail.com

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