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世界に誇れる高性能時計を作り続けているセイコー。
技術力は他の追随を許さないものがあります。
わたしたちの暮らしにセイコーの時計は必要なものであり、常に身近に存在しています。
国内にとどまらず、海外でもいたるところでセイコーの時計が使われています。
日本を代表する一流企業のセイコー。
これからもすばらしい製品を世に送り出してほしいというエールを込めて、セイコーにちょっと足らない残念な点をつらつらと書いてみたいと思います。
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SEIKOは世界に誇る凄い時計メーカー
セイコーはリーズナブルな価格で、高精度の時計を制作しているメーカー。
自社一貫生産(マニュファクチュール)を実現する世界的にも希少なメーカーでもあります。
さらに革新的な技術を取り入れて、優れた時計を生み出し続けています。
クォーツを売り出したのはセイコー
世界で初めてクォーツ腕時計を発売したメーカーはセイコーです。
当時は機械式腕時計が当たり前の時代。
水晶振動子を取り入れて正確に時間を刻むクォーツ腕時計はとても高価でした。
どんなに高価な機械式腕時計でも、セイコーが発売したクォーツ腕時計の精度には勝てるはずがありません。
優れた精度を売りに高額商品としてブランディングすることもできたでしょう。
しかし、セイコーは当時高価だったクォーツ腕時計を手の届きやすい価格で販売しました。
この戦略は多くの消費者に歓迎され、その結果として機械式腕時計を製造するヨーロッパの時計産業は壊滅寸前に追い込まれる大打撃をくらいます。
セイコーは高品質な時計を庶民でも手が届く価格で販売してくれた良心的な時計メーカーなのです。
セイコーが安物のイメージなのは価格帯が幅広いから

セイコーの腕時計が高級品だと思っている人は少数派です。
グランドセイコーやクレドールといったラインになれば品質も価格もヨーロッパの時計ブランド並みになってきますが、高級ラインはあまり浸透していませんでした。
ここ最近はグランドセイコーの高価格化を推し進めているので、たいへん高額になった印象です。
セイコーの最上級ラインは「クレドール」ですが、一般市民には認知度が低すぎて話題にもなりません。
こちらはもともと「特選腕時計」という位置づけで、貴金属やジュエリーを使った高級ラインから出発しています。
時計が華奢で非常にエレガントですが、なかなか浸透していない感がぬぐえません。(わたしは大好きです。)
セイコーでは1本数千円の腕時計から1本数千万の腕時計まで幅広いタイプの時計を供給しています。
この幅広い価格帯が「安物イメージを生む原因」となっているようです。
わたしたちがイメージするセイコーの腕時計は「手軽に買える価格帯の時計」です。
たとえばプレザージュとか、セイコー5とか。
いいものを低価格で提供してきたセイコーの良心が、「セイコーの時計は安くて丈夫」とか「安くて正確」というイメージを広く浸透させました。
販売姿勢は消費者目線で好感度爆上がりですが、価格面では安いイメージが付いてくるようになってしまいました。
高い技術で作った時計を手の届く価格で提供してくれているのに、「安物」というイメージが付いてしまっているのは残念なことです。
セイコーのイメージには日本人の海外ブランド志向も影響
わたしは長らくグランドセイコーをメインに使っています。
最近はグランドセイコーの認知度も上がってきましたが、かつてはグランドセイコーを知っている人はずいぶん少なかったと思います。
時計が好きな人からは、「お、グランドセイコーですか!」と言われます。
しかし、いまでもヨーロッパ製の時計を着けているときのほうが褒められることが多いです。

とにかく日本人は高級時計といえば「ロレックス」みたいなイメージです。
わたしは「高級時計=普通の人は買えないレベル」と思っていますけどね。
普通の人がちょっと無理すれば買える価格帯の時計は巧妙なブランディングにより「高級感を出した時計」です。
繊細で優美で車が買えるくらいの価格でこそ高級時計なんですよね。
「みんなが知ってる海外ブランド=高級品」というのは少し違う気がします。
「リセールバリューが期待できる時計」とすれば、海外ブランドの時計を買う意味も理解できます。
しかし、良いものを長く愛用する人にとっては「リセールバリュー」は無意味です。
実用を重視する人にはセイコーウォッチが最適解。
世界初のクォーツ腕時計を発売し、ヨーロッパの時計産業をフルぼっこにしたメーカーは他ならぬ「SEIKO」です。
今でも高性能かつ高品質な時計を手の届く価格で世に送り出しているのは「SEIKO」です。
日本人が作った素晴らしい時計をもっと評価してもいいんじゃないかと思います。
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セイコーのデザインは「真面目でダサい」=非モテ

セイコーの腕時計はデザイン面でどうしても海外製品に見劣りする印象があります。
海外ブランドの時計はスペックが普通でもデザインセンスは抜群です。
同価格帯の腕時計であれば、セイコーのほうが海外勢よりも丁寧に時計を仕上げているはずです。
しかし、セイコーの腕時計は実に「まじめなデザイン」で、色気が足りません。
優等生であることは認めますが、堅物で面白くない。
これでは非モテ確定です。
で、そんなまじめなセイコーがちょっと頑張ってみたのが「ガランテ」です。
「くそまじめなガリ勉君が不良ごっこをやってみた」という印象で、非常に残念なデザインだと感じています。
こんな感じが好みだという人もいるかもしれませんが、わたしの美的感覚にはまったく響きませんでした。
ガランテは異常にダサいと思う
そこそこ高級な時計として売り出したガランテですが、ゴチャゴチャしたデザインでやかましい。
それぞれのバーツが主張しすぎて、文字盤上にカオスを作り出しています。
丁寧に仕上げているのは見て取れるので、本当にもったいないと感じました。
上品な時計はジワジワと美しさが伝わってきますが、このラインはパンチが効きすぎ。
持ち主がよほど個性的でなければ、このデザインに負けてしまいそうな気がします。
何本も腕時計を持っている人が「遊び」として所有するにはいいかもしれません。
ガランテを買うなら同価格帯の海外ブランドを選んだほうがデザインセンスが冴えているので賢明ですね。
SEIKO「クレドール」は上品でとにかく高級な時計
セイコーの高級時計といえば、「クレドール」です。
ちょっとヤバめのデザインも混じっていますが、基本的に上品な時計が豊富で高価格帯の製品がほとんどです。
クレドールはどんな時計なのか
クレドールはもともとは「特選腕時計」と言われていた高級ラインです。
セイコーの中では別格の高価格帯ですが、機械式腕時計も充実しています。
グランドセイコーほどの認知度はないですが、薄型の手巻きムーブメントを搭載した時計なども取り揃えた大人なラインです。
そのため若い人が着用しているのは見かけません。
社会的地位のある年配の方が愛用しているイメージです。
クレドールは上質な素材に技巧を凝らした造りが美しい時計。
セイコーの熟練した職人の技がなければ決して表現できない世界観を持っています。
品格のある腕元を演出するには最適の時計といえます。
金、プラチナ、ダイヤモンドやサファイアなどを使用した宝飾時計も多数存在するので、価格帯は相当高額です。
しかし、リセールバリューはまったく期待できません。
リセールの悪さなんか考えずにクレドールを持っている人は純粋にカッコいいです。
クレドールの世界をお手軽に楽しめる「シグノ」
高価格帯の腕時計が中心の「クレドール」ですが、意外と良心的な価格の製品も存在します。
セイコーは本当に良心に溢れているメーカーです。
良心的な価格で買えるのは「シグノ」です。
シグノは比較的シンプルでデザイン性にも優れているため、若い方が着けても違和感ありません。
クレドールは購買層が高齢なイメージです。
でも、若い人にも似合うエレガントな時計がたくさんあることはあまり知られていません。
もし、若い人がクレドールを身に着けたら「誰ともかぶらない時計」をつけているのも同然です。
さらに、上質な素材を使ってシンプルなデザインでまとめられた時計は主張しすぎることのない「品格」を漂わせてくれます。
世界に誇る技術を持ったSEIKOの最上級ライン「クレドール」は、若い人が「個性」を控えめに表現するのに適した銘品といえます。
SEIKOではありませんが、クレドールのような雰囲気を持ちつつ低価格でシンプル・上品な時計もあったりします。
わたしも最近愛用していますが、予算を抑えつつ国産クオーツで美しいデザイン感を楽しみたい人には最適です。
まとめ
腕時計の好みは多様です。
美しさの基準もひとそれぞれ。
当然同じ時計を見ても賛否両論があるでしょう。
誰にでも共通するのは「自分が好まない時計は着けない」ってことです。
選択の基準はさまざまですが、いつまでも愛用することができるものは「心底気に入った時計」ではないでしょうか。
高級な時計は世界中にたくさん存在します。
「長く愛用できるものかどうか」を見極めて納得のいくものを手に入れたらいいと思います。
セイコーの時計は良心的です。
ちょっとダサい時計もありますが、海外の時計に太刀打ちできる素晴らしい製品を作っています。
いろいろ探しているとプレザージュのように「ダサいけどカッコイイ時計」もありますからね。
セイコーを「安物」というイメージで片づけるのではなく、時計選びのときの選択肢に加えてみるのもおもしろいと思いますよ。
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