最近は魅力的なカードが発行されているアメックス。
SPGアメックスなんて発売当初はスターウッド系のホテルでしかメリットがなかったのに、マリオットグループとスターウッドの合併に伴ってとても魅力的なカードに化けてしまいました。
アメックスの中でも最近一押しの優秀カードです。
いっそのことSPGアメックスに変えようかとも思いましたが、いまのところプロパーカードを維持しています。
どう考えてもSPGアメックスでポイントを貯めてホテル宿泊に使ったりマイルに変えるほうがお得ですね。
しかし、私は変えません。
ちゃんとした?曲がりなりにも?理由があります。
今回は「アメックスプロパーを使い続ける理由」をお話ししておきたいと思います。
アメックスは使い続けるのが難しいカード
最近は20代前半のサラリーマンでも簡単にカードを発行してもらえるほど敷居が低くなったアメックス。
ライフスタイルに合わないのか知りませんが、何年も使い続けることなく「年会費が高い」と言って解約に至るケースが多いようです。
アメリカンエキスプレスの年会費が高いのは常識です。
年会費が高くても付帯サービスは充実しているカードです。
上手に使いこなせたらめちゃくちゃお得なカードなので、年会費以上の恩恵を受けることも可能です。
年会費が高いけどお得なアメックス
旅行や余暇を楽しむことに関係するサービスが多いため、日常のお買い物にしか使わないって人には「年会費高いだけ」って思われてしまいます。
アメックス・ゴールド・カードやアメックス・プラチナ・カードで利用できるサービスの一つに「ゴールド・ワイン・クラブ」というのがあります。
ワインを日常的に楽しんだり、親しい人に送ったりする時にはとても便利なサービスです。
私も活用しましたが、希望を伝えると要望に合わせたワインをいくつか提案してくれます。ワインを勉強中って人にも適切なアドバイスをくれるので本当に素晴らしいサービスだと思います。
でも、とりあえず年会費無料キャンぺーンでボーナスポイントもたくさんもらえるからって理由でアメックスを作った人たちの中に、「ゴールド・ワイン・クラブ」を活用して価値を感じる人がどれだけいるのでしょうか。
人生に豊かさをプラスしていくことに喜びを感じる人であれば、いろいろな体験にお金を使うことを惜しみません。
しかし、サラリーマンで自分自身の「体験」に湯水のごとくお金を使える人なんて限られてしまいます。
長年アメックスを使っていても、生活費の決済だけではなかなかポイントは貯まらないでしょう。
とりあえずポイントをたくさん獲得してマイルに変えたいって考えの人には新規入会キャンペーンや紹介キャンペーンを利用できればOKなので、アメックスの優れたサービスを活用することなく退会していく人も多いようです。
付帯サービスを利用しない生活スタイルの人には「年会費が高い無用の長物」です。
損得勘定にとらわれて「コスパのいいカード」を追い求める人たちは、間違いなく「年会費が高いから」という理由でアメックスを解約することになります。
アメックスのステータスは「会員資格取得年」を見ればわかる
アメックスの券面に「会員資格取得年」って記載があるのを知ってますか??
ここに書いてある数字はアメックスのカードを初めて作った年が印字されています。
例えば2010年にアメックス・ゴールドを作った人は「10」って表示されます。
この会員資格取得年はカードの種類が変わってもプロパーカードである場合は引き継がれていきます。
最初にアメックス・ゴールドを作り、そのあとプラチナになり、今はグリーンって人も2010年にゴールドを作っていれば会員資格取得年は「10」って表示なんですね。
会員資格取得年が古ければ長期利用者
アメックスはお金を使って自分自身の視野を広げ、さらに成長しようとする人にとって強い味方になるカードです。
アメックスは毎年高額な年会費が必要です。
何年もカードを更新し続ければ累計の年会費は相当な金額になるでしょう。
カードの色は途中で変わったとしても、長期間契約を維持しているってことは年会費負担を痛いと思ってないってことです。
アメックスの付帯サービスがライフスタイルにマッチしているんでしょうね。
デスクでも長期利用者と仲良くしたいらしい
デスクに電話をしても「長年のご利用ありがとうございます」と言われます。
7年間の旅や会食や贈り物でアメックスに力を借りたことは何回もありました。
そしてそのことをアメックスも覚えています。
デスクとやり取りした経過を記録してあるのです。
7年間で何回電話したのかわかりません。
しかし長年の利用で実感したのは、「接触が増えるほどアメックスとのやり取りは快適さを増していく」ということです。
長い付き合いとなれば、ライフイベントのたびにアメックスを活用していくことになるでしょう。
そして過去のライフイベントが共通の思い出となり、次のライフイベントに生かされていくのです。
短期的なコストパフォーマンスにとらわれず、信頼関係を積み上げることで得られる素晴らしい提案や対応のほうが価値あるもののように思います。
長い年月をかけなければ築けない信頼関係は、お金では計れないほど価値のあるものです。
アメックスのプロパーカードを持ち続ける理由
私は何かあればすぐデスクへ電話します。
アメックス・プラチナ・カードは24時間対応ですから時間を問わずなんでも相談可能。
アメックス・グリーンやアメックス・ゴールドだと時間制限があるため少し電話しづらい面がありますが、カードの利用について確認したいこと等は電話して尋ねてみたらいいんです。
アメックスのデスクはカードの色にかかわらず、しっかりとした受け答えで顧客の要望を叶えようとしてくれます。
電話対応の秀逸さは他のカード会社に比べて群を抜いていますよね。
デスクとのやり取りはすべて記録に残る
アメックスでは、カードホルダーが会員資格を取得してから現在までの問い合わせや依頼内容をすべて記録に残してあります。
プロパーカードをずっと保持し続けていないとダメですが、古い記録までさかのぼってやり取りの経過を確認することができるようです。
アメックスの人は「お礼の連絡も、お叱りの言葉も、会員さまとのやり取りはアメックスの財産」と言ってました。
こんな感覚で普段から対応してくれている会社ってステキです。
私はこれからもアメックスプロパーを使い続けます。
もしSPGアメックスに変えると新規会員扱いとなり、私の7年にわたるデスクとのやりとりが記録から消えてしまいます。
せっかく積み上げた会話の履歴をまた一から作り上げていくのもたいへんです。
でもアメックスプロパーであれば記録はいつまでも引き継ぎます。
アメックス・グリーンからアメックス・ゴールドへ種類が変わっても、アメックス・ゴールドからアメックス・プラチナへとカード種類が変わっても、デスクとのやり取りは記録としてずっと残るのです。
私は「記録が消えること」が損失のような気がして、プロパーカードを使い続けることにしています。
ライフスタイルに合わせてカード種類が変わったとしても、プロパーカードを維持し続ければ何十年にもわたるお付き合いの記録がしっかりと刻まれていくんです。
アメックスを持て余さない暮らしを何十年も続けられる人でありたいと思います。
プロパーカードの2枚持ちだって可能
アメックスのカードは魅力的なものがたくさんあります。
とくに最近人気の高いSPGアメックスはプロパーカードを大きく上回る還元率とホテル上級会員資格の付帯でお得感の高いカードです。
他にもデルタ航空の上級会員資格が自動的にもらえるデルタアメックスゴールドなんかも魅力的です。
アメックスの個性的なカードはその時々のライフスタイルの中でとくに重視したい部分を補ってくれる役割を持っているので、使い分けができれな最高にお得なんですよね。
デスクに2枚持ちはできるのか確認したところ、かつては2枚持ちできなかったようですが最近は2枚持ちもできるとの回答。
メインで使うカードを維持しながら必要に応じてベネフィットの大きいカードを所有するっていうのもアリかなと思います。
とはいえ、優秀なサービスで定評のあるアメックス・プラチナ・カード狙いでアメックス・グリーンやアメックス・ゴールドだけを全力で使い続けるのもありなんですけどね。
まとめ
アメックスのカードはどれも個性があって得意分野が分かれています。
特定のサービスに特化したカードだと、アメックス・プラチナ・カードを持つよりもいいんじゃないかって思えるお宝カードもあります。
旅行好きなら持っておきたいカードはやはりアメックス。
クセの強いカードですが、そのクセが魅力的なんです。
付帯サービスを活用できれば高額な年会費も安いと思えてくる不思議なカードを末永く暮らしのパートナーにするっていうのもおもしろいのではないでしょうか。