耽美文集

花の絵

開業して間のないホテルは、その煌めきから幾多の人の憧れを呼んでいる。誰もが一様に美しいホテルだと言うけれど、一体何がそんなに美しいのかを説明できる人は少ないのだろう。大手町のホテルは広大な緑を楽しんで豊かだ。皇居の緑はさながら太古の森のよう...
耽美文集

Hotel-Story 1 Single or Not ?

朝食をすませ、チェックアウト前ベッドに横たわりながら過ごす一人の時間。後ろでギィとガラスドアの開く音。真っ白な脚をバスローブからのぞかせながらタオルで無造作に髪をくるみ、バニティからあらわれては猫のように僕の隣に転がりこむマリカ。 シャンハ...
旅行にまつわる話

ゲートホテル両国宿泊記/ホテルは(隅田)リバーサイド

今回訪れたのは両国は国技館の前にそびえるヒューリックブランドのホテルです。浅草・銀座・京都に続いての開業で比較的新しいデベロッパーのため、どれも立地・建築・内装デザインに工夫が詰まっていることで建築界隈でも定評があります。
旅行にまつわる話

メズム東京滞在記【ジャパニーズホテルの新潮流】

汐留のコンラッドと浜離宮を挟んだ竹芝の地。あるきっかけで昨年オープンしたJR系列が運営する日系ホテルの新ブランド[メズム]に宿泊することになりました。対岸のコンラッド東京からも建物の着工当初から気になっていたホテルです。他のJRホテルブラン...
耽美文集

外京の迎賓館

尊き諸仏が京の華やぎを知らぬ人々の祈りの対象となって久しい。 仏教公伝からしばらくして明日香から北に遷都を繰り返したのち、和銅3年に外京を備えた壮大な平城京が開かれることが宣旨された。諸仏の力で国を救おうとした帝の思いは当時の民にどう映った...
耽美文集

レースの向こう側

長い時間を過ごした10号車から降りて改札に向かう。相変わらず人の多い構内を縫うように歩いて丸の内に出る。もう少し行けば東京ステーションホテルの控えめな玄関に着く。ほんの少しだけの雑踏体験もわたしには疲労に満ちたものだったが、この玄関の内側は...
耽美文集

耽美文集の端緒

カランコロン…カランコロン…牡丹灯籠という作品をご存じの方は多いだろう。恋焦がれる女が幽霊となって男のもとを訪ねてくる怪談である。牡丹灯籠の世界には純粋な愛情ではなく「死」と「エロス」が色濃く描かれている。身分違いの男女が恋をする。女は病で...
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アロフト銀座滞在記【ギンザでカルく一夜城】

ある夏の暑い昼下がり。銀座の街なかでリモートワークの打ち合わせ場所を探してさまよっていました。たまたま近くの気のきいたホテルがリーズナブルな価格で出ており、気づいたときにはすでに予約していました。日本ではあまり類を見ない独特なデザイン性の高...
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W大阪宿泊記(+セントレジス)

ナニワのW。大阪はガヤガヤとした街。それが大阪のイメージであり、まさに大阪らしさ。カジュアルでポップで、「ガヤガヤ」なのです。そんな大阪にできたWホテルを訪れた際の記憶をシェアしたいと思います。ナニワのWを訪れる前に立ち寄ったセントレジスの...
旅行にまつわる話

由縁別邸代田日帰り紀行【世田谷温泉リゾート】

泊まらなくても楽しむ方法に目を向けると、体験の幅は大きく広がります。「日帰り」や「デーユース」といった言葉は、これから少しずつ身近になってくるのかもしれません。今回は深尾先生による都会の温泉紀行。新しい楽しみ方をシェアできれば幸いです。